NXLog 製品概要
NXLog PlatformとNXLog Agentは、システムから発生するログを収集・処理・転送し、ログ収集環境を一元管理するためのソフトウェアです。
NXLog Agentをサーバーやエンドポイントに導入し、ローカルファイルやsyslogなどからログを収集できます。収集したログは、NXLog Platformや対応するSIEMなどへ転送できます。
NXLog Platformでは、登録したNXLog Agentの状態監視、設定の配布・更新、ログソースの管理などを行えます。新しいOSだけでなく、更新が難しいレガシーOSも同じ管理画面で扱えるため、複数世代のシステムが混在する環境のログ管理に利用できます。
NXLog を選ぶ理由
- ローカルファイルやsyslogなど、システムから発生するログを収集
- 収集したログを解析・処理し、NXLog Platformや対応するSIEMへ転送
- 複数のNXLog Agentを1つの管理画面から監視・管理
- エージェントの設定を管理画面から配布・更新
- RHEL 5やCentOS 5など、更新が難しいレガシーOSのログ収集に対応
- Ubuntu 26.04 LTSの複数のプロセッサーアーキテクチャに対応
- ログソースの契約数、使用数、残りの利用可能数を管理画面で確認
- Amazon EC2上のNXLog Platformで、AWS Elastic Disaster Recoveryを利用した災害復旧構成を構築可能
製品紹介
NXLog Platform
NXLog Platformは、ログの収集・処理・保存・分析と、NXLog Agentの集中管理を行うオンプレミス型のログ管理プラットフォームです。
複数のシステムに導入したNXLog Agentを登録し、稼働状態やログ収集状況を1つの管理画面から確認できます。
主な機能:
- NXLog Agentの登録と集中管理
- エージェントの稼働状態の監視
- 毎秒のイベント数、CPU負荷、メモリ使用状況の確認
- エージェント設定の遠隔配布・更新
- ログの収集、解析、処理、情報付加、保存・分析
- ログソースのライセンス使用状況の確認
- エージェントが直接収集するログソースの内訳表示
- ネットワーク経由で受信するログソースの内訳表示
NXLog Agent
NXLog Agentは、サーバーやエンドポイントからログを収集し、解析・処理したうえで転送するログ収集ソフトウェアです。
NXLog Platformに登録すると、ほかの対応OS上のエージェントと同じ管理画面で状態を確認し、設定を配布・更新できます。
主な機能:
- ローカルファイルからのログ収集
- syslogなどのシステムソースからのログ収集
- 収集したログの解析・処理
- NXLog Platformへのログ転送
- 対応するSIEMやその他の送信先へのログ転送
- NXLog Platformからの状態監視
- NXLog Platformからの設定配布・更新
利用できる収集・処理・転送機能は、OSやパッケージで利用可能なモジュールによって異なります。
レガシーOSのログ収集
NXLog Agentは、64ビットのRed Hat Enterprise Linux 5およびCentOS 5に対応しています。
専用のRPMパッケージを使用することで、OSを更新できないシステムも、ほかの対応システムと同じログ収集基盤に組み込めます。
古いOSが残る理由
古いOSが運用環境に残っている理由は、単純な更新漏れとは限りません。
- 認証済み構成の維持:OSを変更すると、システムの再認証や再検証が必要になる場合があります。
- OT・産業制御システム:設備や制御ソフトウェアが特定のOSだけを動作対象としている場合があります。
- ハードウェアとの依存関係:新しいOSでは既存の機器やドライバーを利用できない場合があります。
- 業務アプリケーションとの依存関係:古いカーネルやライブラリを必要とするアプリケーションが稼働している場合があります。
更新が難しいシステムであっても、障害、設定変更、不正アクセスなどを把握するにはログの収集が必要です。
RHEL 5/CentOS 5で利用できる機能
RHEL 5/CentOS 5向けのNXLog Agentは、古いシステムライブラリに対応する専用ビルドとして提供されます。
主な対応機能:
- ローカルファイルからのログ収集
- syslogからのログ収集
- 対応する転送プロトコルによるログ送信
- ログの基本的な解析・処理
- NXLog Platformへの登録
レガシーOS向けビルドで利用できるモジュールは、現在のOS向けパッケージで利用できるモジュールの一部に限定されます。導入前に、必要なログソースと転送方法に対応するモジュールが含まれているか確認してください。
ほかのエージェントと一元管理
RHEL 5やCentOS 5上のNXLog Agentも、NXLog Platformに登録すると、ほかの対応OS上のエージェントと同じ管理画面に表示されます。
管理画面では、次の情報や操作を利用できます。
- エージェントの稼働状態
- 毎秒のイベント数
- CPU負荷
- メモリ使用状況
- 設定の配布・更新
- 共通するログ収集ポリシーの適用
古いシステムへ個別にSSH接続して設定を変更する作業を減らし、新旧のOSを共通の管理基盤で運用できます。
Ubuntu環境のログ収集
NXLog Agentは、Ubuntu 26.04 LTSに対応しています。
対応するプロセッサーアーキテクチャ:
- x86_64
- ARM64
- ARMv7
サーバー環境だけでなく、ARMベースの機器を含む環境でも、対応するパッケージを利用してログ収集を構成できます。
利用できるモジュールはOSとプロセッサーアーキテクチャによって異なる場合があるため、導入前に必要な機能の対応状況をご確認ください。
ログソースのライセンス使用状況を可視化
NXLog Platformでは、管理画面からログソースのライセンス使用状況を確認できます。
Organization overviewには、契約しているログソース数に対する使用状況が表示されます。
確認できる主な情報:
- 契約上利用できるログソース数
- 使用中のログソース数
- 残りの利用可能数
- 契約数に対する使用状況
詳細画面では、使用中のログソースを収集方法別に確認できます。
- エージェント内のソース:NXLog Agentが直接収集しているログソース
- ネットワーク経由のソース:NXLog Agentがネットワーク経由で受信しているログソース
- 受信モジュール別の内訳:ネットワーク経由のログソースを、受信に使用したモジュール別に表示
収集対象の追加を検討するときや、契約数を超えていないか確認するときに、管理画面から現在の利用状況を把握できます。
AWS上の災害復旧構成
Amazon EC2上で稼働するNXLog Platformは、AWS Elastic Disaster Recovery(AWS DRS)を組み合わせることで、別のAWSリージョンへの災害復旧構成を構築できます。
NXLog Platformは、Linux上でPodmanを使用して動作するコンテナ型のシステムです。ログの保存・分析にはClickHouse、メタデータにはPostgreSQL、機密情報の管理にはVaultを使用します。
これらのデータをEBSボリュームに保存することで、AWS DRSによるブロック単位の複製を利用できます。
別リージョンへの継続的な複製
AWS DRSのレプリケーションエージェントをNXLog PlatformのEC2インスタンスに導入し、プライマリーリージョンから復旧先リージョンへデータを複製します。
複製対象:
- 対応するLinux OSとPodmanを実行するEC2インスタンス
- NXLog Platformを構成するコンテナ
- データベースの状態
- NXLog Platformの設定
- 証明書
- その他のEBS上の永続データ
復旧時の動作
復旧先リージョンでEC2インスタンスを起動すると、AWS DRSによって複製されたディスクの状態が復元されます。
NXLog Platformを復旧先へ新たにインストールし直す必要はありません。OS、Podman、コンテナ、データベース、設定、証明書を含む複製済みの状態から復旧できます。
AWS DRSはクラッシュ整合性のあるブロック単位の複製を使用します。復旧時には、選択した復旧時点のClickHouseおよびPostgreSQLの状態から起動します。
ホスト側のファイアウォール設定も複製されるため、復旧先のセキュリティグループと併せて必要な通信を許可する必要があります。
本番環境に影響を与えない復旧訓練
AWS DRSでは、本番環境を停止せずに、復旧先リージョンへ訓練用のインスタンスを起動できます。
復旧訓練で確認する主な項目:
- NXLog Platformのコンテナが起動していること
- NXLog Platformの管理画面へアクセスできること
- 管理画面へログインできること
- 復旧先のネットワークとセキュリティ設定が正しいこと
定期的に復旧訓練を行うことで、障害発生時の手順や設定上の問題を事前に確認できます。
切替と切戻し
プライマリーリージョンで障害が発生した場合は、AWS DRSから復旧ジョブを開始し、復旧先リージョンにNXLog Platformのインスタンスを起動します。
復旧先で動作を確認した後、ログ受信用ドメインのDNSレコードを復旧先インスタンスのIPアドレスへ変更します。
プライマリーリージョンが復旧した後は、復旧先で新たに蓄積されたデータを元のリージョンへ逆方向に複製できます。逆方向の複製が完了した後に、元のリージョンでインスタンスを起動し、動作確認とDNSの切戻しを行います。
注意:AWS上の災害復旧は、AWS DRSを別途構成して実現します。NXLog Platform単体で、自動的に別リージョンへ切り替わる機能ではありません。
導入メリット
レガシーシステムの可視性を確保
OSを更新できないシステムからもログを収集し、障害、設定変更、不正アクセスなどの調査に利用できます。
新旧のOSを共通の管理画面で運用
レガシーOSと現在のOSを別々のログ収集基盤で管理する必要がなく、エージェントの状態監視や設定管理を一元化できます。
ライセンスの使用状況を把握
契約しているログソース数、使用数、残りの利用可能数を管理画面から確認でき、収集対象の追加や契約数の見直しに利用できます。
ログ管理基盤の復旧手順を整備
AWS DRSと組み合わせることで、別リージョンへのデータ複製、復旧訓練、障害時の切替、元のリージョンへの切戻しを含む運用手順を整備できます。
個別管理の負担を軽減
複数のホストに個別接続して状態確認や設定変更を行う作業を減らし、NXLog Platformから管理できます。
ユースケース
1)OSを更新できないシステムのログ収集
課題:設備や業務アプリケーションがRHEL 5またはCentOS 5に依存しており、OSを更新できない。
構成:
- 対象システムへレガシーOS向けNXLog Agentを導入
- ローカルファイルやsyslogからログを収集
- NXLog Platformまたは対応するSIEMへ転送
- NXLog Platformからエージェントの状態と設定を管理
効果:OSを変更せずに、レガシーシステムを共通のログ収集基盤へ追加できます。
2)複数世代のLinux環境を一元管理
課題:RHEL 5、CentOS 5、Ubuntuなど、複数世代のLinux環境が混在している。
構成:
- 各OSに対応するNXLog Agentを導入
- NXLog Platformへエージェントを登録
- 管理画面から状態、CPU負荷、メモリ使用状況を確認
- エージェントの設定を遠隔で配布・更新
効果:OSの世代にかかわらず、エージェントを共通の管理画面で運用できます。
3)ログソースの追加とライセンス管理
課題:新しいログソースを追加したいが、現在の契約数と使用状況を確認しにくい。
構成:
- NXLog Platformで契約しているログソース数を確認
- 使用中と残りの利用可能数を確認
- エージェント内のソースとネットワーク経由のソースを確認
- 必要に応じて収集対象や契約数を見直す
効果:現在の利用状況を確認したうえで、ログ収集対象の追加を検討できます。
4)AWSリージョン障害への備え
課題:Amazon EC2上のNXLog Platformについて、リージョン障害時の復旧先と手順を用意したい。
構成:
- AWS DRSのレプリケーションエージェントを導入
- EBS上のOSと永続データを別リージョンへ複製
- 復旧訓練用インスタンスを起動して動作を確認
- 障害時に復旧ジョブとDNS変更を実施
- 元のリージョンへ戻す際は逆方向の複製と切戻しを実施
効果:ログ管理基盤の復旧手順を事前に整備し、実際の操作に沿った復旧訓練を行えます。
導入前の確認事項
対象OSとアーキテクチャ
対象となるOSの名称、バージョン、プロセッサーアーキテクチャをご確認ください。
収集するログ
ローカルファイル、syslogなど、収集するログの種類と保存場所をご確認ください。
利用するモジュール
特にRHEL 5/CentOS 5向けの専用ビルドでは、利用できるモジュールが一部に限定されます。必要な入力、処理、転送モジュールが利用できるか確認が必要です。
ログソース数
NXLog Agentが直接収集するソースと、ネットワーク経由で受信するソースを含め、必要なログソース数をご確認ください。
転送先
NXLog Platform、SIEM、その他の転送先と、利用する通信方式をご確認ください。
AWS上の災害復旧
AWS DRSを利用する場合は、複製先リージョン、EBSボリューム、ネットワーク、セキュリティグループ、DNSの変更方法、復旧・切戻しの担当者を事前に決めておく必要があります。
FAQ
Q1. NXLogは何をするソフトウェアですか?
NXLogは、システムからログを収集・処理・転送し、エージェントとログ収集環境を管理するためのソフトウェアです。
Q2. RHEL 5やCentOS 5からログを収集できますか?
はい。64ビットのRHEL 5およびCentOS 5に対応する専用のRPMパッケージを利用できます。
Q3. RHEL 5/CentOS 5で、すべてのモジュールを利用できますか?
いいえ。レガシーOS向けビルドで利用できるモジュールは一部に限定されます。必要なログ収集方法と転送方法に対応するモジュールをご確認ください。
Q4. レガシーOS上のエージェントもNXLog Platformから管理できますか?
はい。ほかの対応OS上のエージェントと同じ管理画面で、状態監視や設定の配布・更新を行えます。
Q5. Ubuntuに対応していますか?
はい。Ubuntu 26.04 LTSのx86_64、ARM64、ARMv7に対応しています。
Q6. ログソースのライセンス使用状況を確認できますか?
はい。契約上利用できるログソース数、使用数、残りの利用可能数をNXLog Platformの管理画面で確認できます。
Q7. エージェントが直接収集するログと、ネットワーク経由のログを区別できますか?
はい。ログソースの詳細画面で、エージェントが直接収集するソースと、ネットワーク経由で受信するソースの内訳を確認できます。
Q8. Amazon EC2上のNXLog Platformを別リージョンへ復旧できますか?
AWS DRSを組み合わせることで、別リージョンへデータを複製し、復旧先のEC2インスタンスを起動する構成を構築できます。
Q9. AWS上のリージョン切替はNXLog Platformの標準機能ですか?
いいえ。AWS DRS、復旧先のネットワーク、セキュリティグループ、DNSなどを別途設定して実現する構成です。
Q10. 本番環境を停止せずに復旧訓練を行えますか?
はい。AWS DRSを使用して、復旧先リージョンに訓練用インスタンスを起動し、NXLog Platformの動作を確認できます。
Q11. 復旧先から元のAWSリージョンへ戻せますか?
はい。復旧先で蓄積したデータを元のリージョンへ逆方向に複製し、動作確認後にDNSを切り戻します。
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【言語】英語


