close
Zetakey HTML5モバイルブラウザは、エンタープライズや産業用途において「古いOSや組込み端末で最新のHTML5ウェブアプリケーションを安全・快適に利用したい」というニーズに応える総合ソリューションです。

Zetakey HTML5 Browser

商品コード:
1001212701~1001212702

-

メーカーへの確認が必要な製品です。見積依頼からお手続きください。

メーカー:
Zetakey Solutions Limited
JANコード:
10002677
関連カテゴリ:
ホームページ > ブラウザ
開発&プログラミング > 開発ツール

【ライセンス種類】

Single License Project License
要見積 要見積

Zetakey HTML5モバイルブラウザ – Windows CE、Android、Linux向け産業用組込みブラウザ

Zetakey HTML5モバイルブラウザ – Windows CE、Android、Linux向け産業用組込みブラウザ


概要とバリュー・プロポジション

Zetakey HTML5モバイルブラウザは、組込みOSやレガシー環境でも最新のHTML5ウェブアプリケーションを動作させるために設計された、産業用の高機能ブラウザソリューションです。Windows CEやWindows Mobileなど、従来の標準ブラウザではモダンなウェブサイトや社内システムに対応できない環境において、WebKitベースのHTML5エンジンを搭載したZetakeyを導入することで、最新のセキュリティとパフォーマンスを実現します。

また、Windows Embedded(Compact/Handheld)やAndroid、Linuxといった多様なプラットフォームをサポートしているため、企業が保有する端末のOSが混在していても、共通のウェブアプリを一元的に展開できます。従来ならデバイスごとに個別開発が必要だったところを、Zetakeyブラウザ上のHTML5アプリケーションに集約することで、開発・保守コストを大幅に削減します。

さらに、エンタープライズ向けに特化しているため、強固なセキュリティ(TLS 1.2など)やキオスクモード、デバイス固有のハードウェア機能(バーコードスキャナ、RFID、GPSなど)へのJavaScript経由の直接アクセスなど、一般的なコンシューマブラウザにはない豊富な機能を備えています。
このように、Zetakeyは「業務用端末にモダンなウェブ体験を提供する」ことで、既存ハードウェアへの投資を活かしながら業務の効率化と最新技術の恩恵を受けられる、価値の高いソリューションと言えます。


製品概要と主な特長

レガシーOS上での最新HTML5サポートや多様なハードウェアへの対応はもちろんのこと、エンタープライズユースに最適化された拡張性と安定性も大きな魅力です。

1. WebKitベースの軽量・高速レンダリングエンジン

  • 最新のHTML5、CSS3、JavaScript(ES6+)を最大限サポートしたWebKitコアを搭載
  • メモリ消費量を抑えた設計で、CPU 200MHz・RAM 100MB程度のデバイスでも動作可能
  • 描画性能に優れ、既存のInternet Explorer Mobileなどと比較して大幅に高速
  • Canvasやオフラインストレージ、柔軟なフォーム要素などモダンウェブ機能を多数サポート

2. 多彩な業務デバイスとのハードウェア連携

  • バーコードスキャナ、RFID、GPS、カメラ、各種センサー等に対し、JavaScript APIを通じたアクセスが可能
  • Windows CE/Mobile環境ではNPAPIプラグインを介してネイティブ機能を呼び出す仕組みをサポート
  • Android向けには独自のハードウェアAPIやJSブリッジを提供し、スキャン・ファイルアクセスなどがWebアプリから実行可能
  • Linux組込み環境でもQtWebKitベースなど複数のレンダリングオプションが選択でき、カスタマイズ性が高い

3. セキュリティと最新プロトコルへの対応

  • OpenSSLライブラリの更新版を同梱し、TLS 1.2以上の暗号化通信をサポート
  • HTTPSやWebSocketsなどのプロトコルもサポートし、リアルタイムな双方向通信が可能
  • 社内イントラネットの証明書やVPN環境とも連携が容易で、安全性を確保
  • 定期的なセキュリティパッチを提供し、脆弱性に迅速に対応

4. エンタープライズ向け機能の充実

  • キオスクモードでUI要素を排除し、デバイスを専用端末として運用可能
  • XML/テキスト形式の設定ファイルによるカスタマイズ(起動時のホーム画面、UI表示/非表示など)
  • 仮想キーボードやD-pad操作、マルチ言語対応で様々な入力形態に対応
  • オフライン環境下でも業務アプリを利用できるローカルストレージ機能

5. プロフェッショナルサポートとカスタマイズ

  • 企業ニーズに応じた移植や機能追加にも対応(特定のボードサポートパッケージやOSバージョンへの移植など)
  • 商用ライセンス購入により、優先サポートやエンジニアによるコンサルティングを受けられる
  • 既存の資産を最大限活用できるよう、導入~運用~保守までサポート

このように、Zetakey HTML5モバイルブラウザは単なる「ブラウザ」の枠を超え、企業システムの基盤として導入できる包括的なソリューションとして機能します。


クロスプラットフォーム対応とバージョン

Zetakeyは、以下の主要プラットフォームに対応しています。これにより、レガシーな環境から最新のAndroid端末、さらにはLinux組込み機器まで幅広くカバーし、同一のHTML5アプリケーションを複数の端末で一貫して動作させることが可能です。

Windows CE / Windows Mobile / Windows Embedded

  • Windows CE 5.0、6.0、Windows Embedded Compact 7、2013をサポート
  • Windows Mobile 6.1 / 6.5 やWindows Embedded Handheldなどにも対応
  • ARM/x86両アーキテクチャで動作可能で、古い産業用ハンディターミナルなどに最適
  • 標準のInternet Explorer MobileがHTML5をほぼサポートしていない課題を解消

Windows Embedded Industry / Standard

  • PCライクなWindows Embedded(POSReady含む)でも動作(ただし多くはPC用ブラウザを使用するケースが多い)
  • 一部の端末でネイティブIEやEdgeが利用できない場合の代替として活用
  • デスクトップOSに準拠する形でテスト用バージョンが提供される

Android向けZetakeyエンタープライズブラウザ

  • Android 6.0以降を中心にサポート(端末仕様により異なる)
  • 標準のChrome/Android System WebViewでは対応しづらいハードウェア機能(バーコードスキャナ等)をJavaScriptで操作可能
  • キオスクモードやカスタムUI、独自設定ファイルによるロックダウンが容易
  • 企業向けMDM(Mobile Device Management)との連携もしやすく、大規模展開に適合

Linux(組込みLinux)

  • QtWebKitなど複数のバックエンドを用意し、X11/DirectFB/フレームバッファなど様々な環境に対応
  • 産業用パネルコンピュータ、セットトップボックス、デジタルサイネージなどで採用実績あり
  • ハードウェアアクセラレーション(OpenGL ES)を活用し、高度なグラフィック描画にも対応
  • カスタム機能追加やOSSとの連携にも柔軟に対応可能

上記のように各種OS・端末に合わせたバリエーションが用意されており、企業が複数のOSを併用している場合でも、一貫してZetakeyブラウザを利用できます。
複数OSの移行期(たとえばWindows CEからAndroidへの段階的移行)の際も同じHTML5アプリをZetakey上で動かすことで、開発・運用の効率を大幅に高められる点が大きなメリットです。


導入によるメリット

Zetakeyを導入することで得られるメリットは、単なるブラウザ機能の拡張にとどまりません。ハードウェア投資の延命や開発工数の削減、セキュリティ向上など、多岐にわたります。

1. レガシーデバイスの延命とROI向上

  • Windows CEや古いモバイルOSを搭載した端末でも最新のHTML5アプリを動かせる
  • 従来の端末を廃棄せずに活用できるため、大規模なハードウェア入れ替えコストを削減
  • OSベンダーのサポート終了後も、Zetakeyが提供するブラウザ更新により最低限のセキュリティを維持

2. 開発・保守コストの削減

  • クロスプラットフォーム対応により、一つのHTML5アプリを複数環境で再利用可能
  • ネイティブアプリ開発を不要化し、ウェブ技術のみで多種多様な端末向けのUI/機能を実装
  • アップデートもサーバ側のウェブアプリを更新するだけで全端末に反映

3. セキュリティ強化とコンプライアンス対応

  • TLS 1.2など最新の暗号化通信に対応し、古いOS固有の脆弱性を回避
  • WebKitエンジンの定期的なセキュリティアップデートが提供される
  • カード決済や個人情報取り扱いなど、社内規定や業界ガイドラインに準拠したブラウジング環境を構築

4. ユーザーエクスペリエンスと生産性向上

  • 高速なレンダリングとモダンなUI/UXにより、作業者の操作ストレスを軽減
  • オフライン機能やキャッシュ機能で、ネットワーク接続が不安定な現場でも効率的に動作
  • タッチパネルや専用キー操作に最適化したUIを容易に構築可能

5. 管理性・柔軟性の向上

  • キオスクモードや設定ファイルにより、端末を特定のWebアプリにロックダウン
  • 複数のデバイス管理ソリューション(MDM)と組み合わせやすく、集中管理が容易
  • 社内開発チームがHTML/CSS/JavaScriptで一元管理できるため、変更や新機能追加が迅速

これらのメリットによって、現場作業の効率向上やIT資産の長期活用が実現し、企業全体のコスト削減や業務改革を支援します。


ユースケース

ZetakeyのHTML5モバイルブラウザは、さまざまな業種・業態で幅広く利用されています。

1. 倉庫・物流現場でのハンディターミナル

  • バーコードやQRコードスキャン、在庫管理システムとのリアルタイム連携
  • 古いWindows CE端末でも、最新Web技術を用いたスピーディなUIを実現
  • 倉庫内Wi-Fi環境下でWebアプリを動作、オフライン時にもローカルストレージを活用

2. フォークリフト搭載端末(Vehicle-Mounted Terminal)

  • Windows Embedded Compact端末で稼働し、作業指示や物流トラッキングをブラウザ経由で表示
  • 画面をフルスクリーン化(キオスクモード)して、現場オペレーション専用UIを提供
  • タッチ操作が難しい環境でもD-padナビゲーション等で確実に入力可能

3. POSレジ・セルフ注文端末

  • レストランや小売店のセルフ注文機、POSレジシステムなどでHTML5アプリを採用
  • キオスクモードとTLS通信により、顧客の操作性と決済の安全性を両立
  • Windows Embedded POSReady端末やAndroidベースのPOS機器でも統一運用

4. デジタルサイネージ・インフォメーションキオスク

  • Linux組込み機器でHTML5コンテンツを表示するデジタルサイネージに活用
  • 遠隔地からサーバ側のコンテンツを更新するだけで画面表示を切り替え
  • インタラクティブ機能を付与し、タッチパネルによる案内サービスなどを実装

5. 産業用タッチパネル・HMI

  • 製造ラインの制御パネルにWebベースのHMI(Human Machine Interface)を組込み
  • ブラウザを介して機器状態や生産状況のモニタリング、設定変更を可能に
  • 既存PLCや制御機器との連携も容易に行い、UIの刷新や機能拡張がウェブ開発のみで完結

6. 医療機器・フィールドサービス端末

  • タブレット端末などで患者情報や作業指示をWebアプリとして提供
  • 古いWindows Mobileデバイスでも使えるため、機器更新コストを抑えながら医療現場をデジタル化
  • シンプルな操作系とセキュアな通信により、機密情報の取り扱いにも対応

これらの事例からも分かるように、Zetakeyは「現場で使う業務端末を最新ウェブ技術でアップデートする」というニーズに最適な選択肢です。


他製品との比較

産業用・組込みブラウザの選択肢としては、OS標準ブラウザや、各ハードウェアメーカー提供の専用ブラウザ、オープンソースのWebKit/Chromiumポーティングなどがあります。Zetakeyは以下の点で競合他社や自作ブラウザポートより優位性があります。

1. 幅広いプラットフォームを一括サポート

  • Windows CE/Embedded、Android、Linuxを横断的にカバーし、混在環境でも統一的なHTML5アプリを提供
  • 特定ベンダー依存のソリューション(例:Zebra/Honeywellの独自ブラウザ)と違い、様々なメーカーのデバイスに対応

2. エンタープライズ機能の充実

  • キオスクモード、デバイス制御API、セキュリティ強化など、現場で必要となる機能を網羅
  • オープンソースの単純なWebKitポートでは手間のかかるハードウェア統合・保守をZetakeyがサポート

3. 軽量・高速でレガシー端末に最適化

  • ARM 200MHzクラスのCPUでも動くよう調整されており、リソース制限の厳しい環境で真価を発揮
  • ChromiumやElectronなどフル機能ブラウザではメモリ・CPU負荷が大きすぎる場合に代替が効く

4. 継続的なサポートとアップデート

  • 既に開発が止まったOpera Mobileや一部のIE系ブラウザとは異なり、Zetakeyは2010年以降継続的に更新が行われている
  • 製品ライセンスの購入により、企業向けの問い合わせ窓口・カスタマイズサポートを受けられる

5. 実績と信頼性

  • Honeywell、Emerson、Hitachiなど大手企業にも導入され、倉庫・物流・製造・医療など幅広い領域で利用実績がある
  • Microsoft Registered Partnerとして、Windows CE/Windows Mobileの深い知見を持ち、長年の開発実績を保持

このように、Zetakeyは単に「ブラウザをレガシーOSに移植した」だけでなく、実際に現場が必要とする機能を包括的に提供しつつ継続的なサポート体制を整えています。これは、短期的なPoC(概念実証)ではなく、現場での長期運用を念頭に置いた企業にとって非常に重要な価値となるでしょう。


FAQ(よくある質問)

Q1: Zetakeyのライセンス形態はどのようになっていますか?

A1: 商用利用の場合、原則としてデバイス単位でのライセンスが必要になります。ただし大規模導入向けにボリュームライセンスやOEM向けの包括契約など柔軟なプランが用意されています。

Q2: テストや検証用に無償で試せるバージョンはありますか?

A2: はい、非商用または評価目的での利用向けにフリーバージョンが提供されています。ただし、機能が一部制限されていたり、キオスクモードの挙動が限定される場合があります。本格導入前に動作確認を行うには十分ですが、商用本番運用にはライセンス購入が必要です。

Q3: 古いWindows CE端末が大量にあるが、導入は容易でしょうか?

A3: 多くの場合、Zetakeyの実行ファイルや関連DLLを端末にコピーし、設定ファイルを編集するだけで利用可能です。ActiveSyncやストレージカード経由でインストールし、自動起動を設定すれば作業端末としてすぐ運用できます。メモリ要件を満たすか、先にテストを行うことを推奨します。

Q4: AndroidやLinux端末では既存のChrome/Firefoxではいけませんか?

A4: 一般的なWebサイト表示ならChromeやFirefoxでも可能ですが、産業用機能(ハードウェア統合、キオスクモード、特定UIロックダウンなど)を標準ブラウザで実現するのは困難です。Zetakeyはエンタープライズ向けに特化しているため、単なるWeb閲覧以上の制御が可能です。

Q5: ハードウェア制御用のプラグイン開発はどう行いますか?

A5: Windows CE/Windows MobileではNPAPIプラグインを利用し、C++等でデバイス固有のAPIを呼び出す実装を行います。AndroidではZetakey側が提供するJavaScriptブリッジを介してスキャナやカメラ、ファイルシステムへアクセスできます。LinuxでもQtプラグインやネイティブ拡張に対応可能です。

Q6: セキュリティ的に安心して使えますか?

A6: TLS 1.2対応やWebKitエンジンのアップデートが定期的に実施されるため、レガシーOS上でも比較的最新のセキュリティ水準を維持できます。ただしOSそのもののサポート終了によるリスクは存在するため、VPNやファイアウォールの併用などの基本的な対策もあわせて行うことが推奨です。

Q7: 大量導入・デバイス管理との連携はどうなりますか?

A7: MDM(Mobile Device Management)ソリューションと組み合わせてZetakeyを一括配布・更新する事例があります。Androidの場合はAPKとして配布し、Windows CE系はCABやファイルコピーでのスクリプト運用が一般的です。Zetakey自体は比較的軽量なので大規模展開時も扱いやすいと言えます。

Q8: オフライン時の動作はできますか?

A8: HTML5のローカルストレージやIndexedDB、WebSQLなどをサポートしているため、事前に読み込んだデータを端末内で保持できます。ネットワーク復帰後にサーバと同期を行う設計が可能です。ただしデバイスリソースやOSの制約上、扱うデータ量には留意が必要です。

Q9: 既存のWebアプリをZetakey上で動かすには特別な対応が必要ですか?

A9: 多くの場合、標準的なHTML5/CSS3/JavaScriptで書かれたアプリであればそのまま動作します。ただし一部の最新API(例:WebRTCなど)は利用できない場合があるため、開発時に対応状況を確認することが望ましいです。また、画面サイズやメモリを考慮したUI設計も重要です。

Q10: カスタマイズやサポート契約は必須ですか?

A10: 小規模導入であれば標準のドキュメントやコミュニティリソースのみでも導入可能です。しかし、大規模かつ長期運用を見据える場合や、高度な機能拡張が必要な場合はZetakey社のコンサルティング・サポートを利用するとスムーズです。特にWindows CEの特殊環境やLinux向けの高度な移植の場合に有用です。


まとめ

Zetakey HTML5モバイルブラウザは、エンタープライズや産業用途において「古いOSや組込み端末で最新のHTML5ウェブアプリケーションを安全・快適に利用したい」というニーズに応える総合ソリューションです。以下のポイントにより、多くの企業で採用が進んでいます。

  • レガシーOS対応:Windows CE、Windows Mobileなどの旧世代プラットフォームでも最新HTML5を活用でき、ハードウェア更新コストの大幅削減に寄与
  • クロスプラットフォーム:Windows Embedded、Android、Linuxなど幅広い環境を1つのブラウザ基盤でカバーし、開発・運用の効率アップ
  • エンタープライズ機能:キオスクモード、ハードウェアスキャナ・センサー連携、TLS 1.2対応など、業務利用に必要な機能を標準搭載
  • 高パフォーマンスかつ軽量:リソースの限られた組込み端末でも安定して動作し、モダンなUI/UXを提供
  • サポートと実績:大手企業への導入実績が豊富で、継続的なアップデート・サポートにより安心して長期間運用可能

これらの強みを活かし、Zetakeyは物流・製造・小売・医療・公共機関など多様な領域で活用されています。
「既存端末を活かしたDX(デジタルトランスフォーメーション)」や「OS移行期の段階的なウェブアプリ統合」を検討する際には、Zetakey HTML5モバイルブラウザが有力な選択肢となるでしょう。



メーカーの製品サイト
https://www.zetakey.com/

【言語】英語