サマリー
TMS Software は、Embarcadero Delphi および C++Builder エコシステム向けに、UI コンポーネント、クロスプラットフォーム開発部品、Web アプリ開発環境、データ連携・サーバーサイド基盤を提供する開発ツールベンダーです。 Windows デスクトップアプリのモダナイズから、モバイル、Web、データ可視化、業務システム基盤まで、Delphi/C++Builder 開発を幅広く支援します。
- TMS VCL UI Pack — Windows ネイティブ開発向けに多数の成熟した UI コントロールを収録。
- TMS FNC パック群 — “Framework Neutral Components” を掲げ、VCL・FireMonkey(FMX)・TMS WEB Core など複数の開発環境でコード資産を共有しやすいコンポーネント群。
- TMS FNC Chart — Delphi/C++Builder アプリに、チャート、ダッシュボード、データ可視化、レポート出力機能を組み込むためのクロスプラットフォーム対応チャートコンポーネント。
- TMS WEB Core(Delphi 版 & Visual Studio Code 版) — Object Pascal でシングルページ Web アプリや PWA を構築できる Web 開発環境。
- ビジネス & データフレームワーク — Aurelius、XData、Scripter、Sphinx などにより、ORM、REST/JSON、スクリプト、認証・認可を支援。
特に、既存の Delphi/C++Builder アプリケーションにグラフや分析画面を追加したい場合、TMS FNC Chart は画面表示、CSV/JSON 読み込み、データベース連携、PDF/SVG/PNG 出力までを一貫して扱えるため、販売管理、在庫管理、医療・研究、製造、物流、ダッシュボードなど幅広い業務用途に適しています。
製品概要と価値提案
TMS Software のスイートは、エンタープライズクラスの UI、クロスプラットフォーム展開、データ連携、Web 化、レポート出力を必要とするプロフェッショナル Delphi/C++Builder 開発者向けの製品群です。 既存のデスクトップ資産を活かしながら、必要な部分から UI 改善、データ可視化、Web 対応、サーバー連携を追加しやすい構成になっています。
- 1 ベンダーで広範囲をカバー — UI コントロール、チャート、Web アプリ、REST サーバー、ORM、認証基盤までまとめて検討できます。
- Delphi/C++Builder 資産を活かしやすい — VCL、FMX、TMS WEB Core など、用途に合わせて開発環境を選択できます。
- データ可視化まで対応 — TMS FNC Chart により、業務データをチャート、ダッシュボード、PDF/SVG/PNG 出力へ展開できます。
- フルソースコード提供 — 長期運用、保守、レビュー、カスタマイズが求められる業務システムでも導入しやすい構成です。
TMS 製品ラインの概要
| 製品ライン | 目的 | 主なターゲット |
|---|---|---|
| TMS VCL UI Pack | Windows ネイティブ UI の強化、業務アプリのモダナイズ | VCL デスクトップ業務アプリ、レガシー刷新 |
| TMS FNC UI / Cloud / Maps / WX | フレームワーク非依存の UI、クラウド連携、地図、ネイティブ機能 | VCL・FMX・TMS WEB Core・Lazarus LCL など |
| TMS FNC Chart | チャート、データ可視化、ダッシュボード、レポート出力 | Delphi/C++Builder、VCL・FMX・TMS WEB Core |
| TMS WEB Core | Object Pascal による RAD Web(SPA/PWA)開発 | ブラウザ、PWA、Electron、Miletus デスクトップ |
| ビジネス & データフレームワーク | ORM・REST/JSON・レプリケーション・スクリプト・HTTP・IAM | マルチティア構成、業務 API、認証基盤 |
どの製品から検討すべきか(選び方)
- Windows デスクトップ中心:TMS VCL UI Pack(業務 UI 刷新、高機能グリッド、リボン、スケジューラなど)
- クロスプラットフォーム UI:TMS FNC(VCL / FMX / TMS WEB Core / LCL で UI やコード資産を共有)
- チャート・グラフ・ダッシュボード:TMS FNC Chart(CSV、JSON、データベース、時系列データ、PDF/SVG/PNG 出力)
- Web/SPA/PWA:TMS WEB Core(Object Pascal で Web アプリを開発)
- サーバー/業務基盤:Aurelius / XData / Sphinx など(ORM、REST/JSON、認証・認可)
導入検討の流れ
- 目的の整理 — VCL UI 改善、FNC によるクロスプラットフォーム化、TMS WEB Core による Web 化、TMS FNC Chart によるデータ可視化など、必要な範囲を整理します。
- 開発環境の確認 — Delphi/C++Builder のバージョン、対象 OS、利用フレームワーク、既存アプリの構成を確認します。
- 必要製品の選定 — UI、チャート、Web、REST/JSON、ORM、認証など、要件に合う製品ラインを選定します。
- 見積依頼 — 開発環境、対象製品、必要ライセンス数、導入予定の用途を共有いただくと、スムーズにご案内できます。
- 購入・運用 — ライセンス、更新、サポート、開発チームでの利用範囲を確認しながら運用します。
Delphi VCL コンポーネント—モダンな Windows UI を簡単に
TMS VCL UI Pack は、Windows デスクトップアプリ向けの UI コンポーネントを多数収録した製品です。 高機能グリッド、Office 風リボン、プランナー(スケジューラー)、リッチテキストエディタ、PDF 生成、WebView2 埋め込みブラウザなど、業務アプリで必要になりやすい機能を短期間で実装できます。
既存の VCL アプリケーションを全面的に書き換えるのではなく、画面単位・機能単位で UI を刷新したい場合にも適しています。
TMS FNC コンポーネントによるクロスプラットフォーム開発
TMS FNC は、Grid、TreeView、Ribbon、Planner、Chart、RichEditor などを複数のフレームワークで利用しやすくするコンポーネント群です。 VCL、FMX、TMS WEB Core、Lazarus LCL など、用途に合わせて開発環境を選びながら、UI やコード資産の共有を進めやすくなります。
Windows デスクトップ中心の開発から、モバイル、Web、ブラウザ対応へ展開したい場合に、個別のコンポーネントを都度選び直す負担を抑えられます。
TMS FNC Chart でのデータ可視化とグラフ開発
TMS FNC Chart は、Delphi/C++Builder アプリケーションにグラフ、チャート、ダッシュボード、分析画面を組み込むためのクロスプラットフォーム対応チャートコンポーネントです。 VCL、FMX、TMS WEB Core に対応しており、Windows デスクトップアプリ、マルチデバイスアプリ、Web アプリでチャート機能を活用できます。
TMS FNC Chart の主な特長
- 豊富なチャート形式 — 棒グラフ、積み上げ棒グラフ、折れ線、面グラフ、散布図、レーダーチャート、円グラフ、ドーナツチャート、OHLC、ローソク足などに対応。
- Smart Labels — 軸ラベルの間隔や回転を自動調整し、データ数が多い場合や画面幅が狭い場合でも読みやすい表示に整えます。
- 横向きチャート — ランキング、比較、進捗、長い項目名を含むデータなどを見やすく表示できます。
- デザインタイムエディタ — シリーズ、軸、外観、凡例などを Object Inspector から編集でき、コード量を抑えながらチャートの土台を作れます。
- CSV / JSON / メモリ上データ / 仮想モード — ファイル、REST API、リアルタイムデータ、大量時系列データなど、複数のデータ供給方法に対応します。
- データベース連携 — TTMSFNCChartDatabaseAdapter により、TDataSet の内容をチャートに反映しやすく、手作業のレコードループ実装を減らせます。
- 見た目の統一と実行時カスタマイズ — ブランドカラー、凡例、タイトル、系列ごとの表示形式、しきい値による色分けなどを調整できます。
- PDF / SVG / PNG 出力 — 画面表示だけでなく、レポート、Web 埋め込み、資料作成にも活用できます。
TMS FNC Chart が向いている用途
| 用途 | 活用できる機能 |
|---|---|
| 売上・在庫・KPI ダッシュボード | 棒グラフ、折れ線、面グラフ、混在チャート、データラベル |
| 月次・週次レポート | CSV/JSON 読み込み、PDF/PNG 出力、スタイル設定の保存 |
| REST API のデータ可視化 | JSON インポート、複数系列、ラベル自動調整 |
| 大規模な時系列データ | 仮想モード、イベント駆動のデータ取得、メモリ使用量の抑制 |
| データベース連動の業務画面 | TTMSFNCChartDatabaseAdapter、TDataSet 連携、系列の自動生成 |
| ランキング・比較表示 | 横向きチャート、Smart Labels、条件に応じた色分け |
Delphi/C++Builder アプリで「データはあるが、見える化に手間がかかる」「チャートの見た目を整える作業が負担」「デスクトップと Web で同じようなグラフを使いたい」といった課題がある場合、TMS FNC Chart は開発工数と保守性の両面で検討しやすい選択肢です。
TMS WEB Core での Web アプリ開発
- Delphi IDE & Visual Studio Code におけるビジュアルデザイナとコンポーネントパレット。
- Aurelius/XData と連携し、型安全な REST 呼び出しを実現。
- PWA 対応 により、ブラウザベースの業務アプリを構築しやすい構成。
- Electron/Miletus との統合により、Web アプリをデスクトップアプリとして展開する構成にも対応。
VCL 資産の Web 移行ガイド(段階移行・流用・置き換え)
TMS WEB Core は、新規の Web 開発だけでなく、既存の Delphi デスクトップ(VCL)資産を活かした Web 化にも適しています。 全面書き換えではなく、業務影響を抑えながら 機能単位で段階的に移行計画を立てられる点が強みです。
移行時に「流用しやすいもの/作り直しやすいもの」
- 流用しやすい:計算・判定などのビジネスロジック、データモデル、バリデーション(UI から分離できているほど移行が容易)
- 作り直し中心:画面 UI(レイアウト・操作感)、UI 近接の処理、デスクトップ固有の操作(ローカルファイル操作、ウィンドウ制御等)
Web ならではの置き換えポイント
- ファイル保存/出力:デスクトップの保存ダイアログ前提ではなく、ブラウザのダウンロードやサーバー側出力の設計に切り替える
- 画面遷移と状態管理:フォーム切替中心の設計から、SPA 的な状態管理・画面分割へ整理する
- UI 最適化:まず動く状態を作り、次に Bootstrap 等で段階的に Web らしい UI へ整える
Web 化のための分割イメージ
| 役割 | 目的 | 備考 |
|---|---|---|
| メイン画面(UI) | 入力・表示・操作フロー | Web の UX を前提に再設計しやすい |
| ビジネスロジック | 計算・判定・集計 | VCL 資産を流用しやすい |
| モデル / DTO | データ構造の共通化 | Aurelius / XData と相性が良い |
| バリデーション | 入力チェックの統一 | UI から独立させると移行効率が上がる |
| エクスポート(Web 向け) | PDF/Excel/CSV 等の出力 | ブラウザダウンロードやサーバー生成に合わせる |
ビジネスロジック & エンタープライズフレームワーク
- Aurelius — LINQ 風クエリを備えた ORM。主要 SQL エンジンに対応。
- XData — Sparkle HTTP スタック上の REST/JSON サーバー。JWT/OAuth 2 による認証。
- RemoteDB & Echo — 中間層経由の DB アクセスと双方向レプリケーションにより、オフライン運用を支援。
- Scripter — Pascal/BASIC スクリプトエンジンとフォームデザイナをアプリに組み込み。
- Sphinx — OAuth 2 / OpenID Connect 準拠の IAM サーバーで統合認証/認可を提供。
統合性 & 拡張性
- 幅広い開発環境に対応 — Delphi/C++Builder の複数世代を対象に、製品ごとに対応範囲を提供(詳細はお問い合わせください)。
- FNC Cloud Pack — Azure、Google、PayPal、OneDrive などのクラウドサービス API 接続を支援。
- FNC Maps — Google Maps、OpenStreetMap、Azure Maps などの地図表示に対応。
- FNC Chart — デスクトップ、モバイル、Web のアプリ画面にチャートやダッシュボードを組み込み可能。
- フルソースコード提供 — 組織のポリシーに合わせたレビューやカスタマイズに対応しやすい構成。
導入メリット
- 開発速度向上 — RAD ツールと豊富なコンポーネントにより、UI、チャート、Web、データ連携の実装工数を削減。
- Delphi/C++Builder 資産の活用 — 既存アプリのロジックや開発スキルを活かしながら、UI 改善や Web 化を進めやすい。
- 単一コードベースでマルチターゲット — FNC により、複数プラットフォーム展開時の保守負担を抑制。
- データ可視化の強化 — TMS FNC Chart により、CSV、JSON、データベース、時系列データをチャート化。
- レポート・資料化に対応 — PDF、SVG、PNG などへの出力により、画面表示だけでなく報告資料や Web 埋め込みにも活用。
- シームレスな連携 — Excel/PDF/JSON、OAuth 2、HTTP/REST などを活用した業務システム構築を支援。
- エンタープライズ品質 — ソースコード提供、更新/サポート、認証・通信・データアクセス系の製品群により、長期運用にも対応しやすい。
- 単一ベンダーでの統合 — UI、チャート、Web、バックエンド関連製品をまとめて検討でき、契約やサポートの窓口を整理しやすい。
ユースケース
レガシー VCL ERP のモダナイズ
旧来のグリッドやツールバーを VCL UI Pack に置き換え、画面の操作性を改善。全面書き換えを避け、段階的に UI を刷新します。
Delphi アプリのダッシュボード化とレポート出力
TMS FNC Chart を利用し、売上、在庫、KPI、稼働状況、分析データをチャート化。CSV/JSON/データベースから取り込んだデータを画面表示し、PDF/SVG/PNG として出力することで、業務ダッシュボードやレポート機能を強化します。
フィールドサービス向けクロスプラットフォームアプリ
FNC コントロールを活用し、Windows ディスパッチャクライアントと Android/iOS 技術者アプリを共通設計で開発。XData REST と組み合わせて現場データを同期します。
デスクトップ注文管理の Web 拡張
Aurelius エンティティを XData で REST 公開し、TMS WEB Core でブラウザ向け画面を構築。既存の業務ロジックを活かしながら、注文管理機能を Web から利用できる構成にします。
Delphi デスクトップ資産の段階的 Web 移行
既存の VCL 業務アプリのロジックやデータモデルを活かしつつ、UI を Web 向けに再設計して段階的に移行。 まずは一部機能から Web 版を提供し、業務影響を抑えながら範囲を広げていくアプローチが可能です。
マルチティア物流プラットフォーム構築
Aurelius + Sphinx でビジネスロジックとセキュリティを統合管理。XData で REST API を提供し、RemoteDB/Echo によりオフライン環境のデータ同期を実装します。
医療機関のセルフサービスレポート
FlexCel テンプレートと VCL/FNC チャートを組み合わせ、分析レポートの作成を効率化。医療、研究、品質管理など、定期的なレポート作成が必要な現場で活用できます。
FAQ
| 質問 | 回答 |
|---|---|
| 対応 IDE は? | Delphi/C++Builder の複数世代に対応する製品群を提供しています。対応範囲は製品により異なるため、ご利用環境に合わせてご案内します(Lazarus/LCL や TMS WEB Core(VS Code)対応製品もあります)。 |
| ソースコードは付属? | はい。開発者ライセンスにフルソースコードと更新/サポートが含まれる製品があります。期間・条件は製品により異なります。 |
| ランタイムロイヤリティは? | コンパイル済みアプリケーションの配布条件は製品・ライセンスにより異なる場合があります。導入前に利用形態を確認することをおすすめします。 |
| FNC は Lazarus で動作? | Lazarus LCL 上で利用できる FNC 製品があります。対象 OS や対応範囲は製品により異なります。 |
| TMS FNC Chart は Delphi の VCL アプリで使えますか? | はい。TMS FNC Chart は VCL、FMX、TMS WEB Core で利用できるチャートコンポーネントです。Windows デスクトップアプリのグラフ表示にも利用できます。 |
| Delphi で CSV や JSON のデータをグラフ化できますか? | はい。TMS FNC Chart は CSV インポート、JSON インポート、メモリ上データ、仮想モードなど複数のデータ読み込み方法に対応しています。 |
| データベースの内容をチャート化できますか? | はい。TTMSFNCChartDatabaseAdapter を使用することで、TDataSet 由来のデータをチャートに反映しやすくなります。 |
| チャートを PDF や画像として出力できますか? | はい。TMS FNC Chart は PDF、SVG、PNG などの出力に対応しており、レポート、資料、Web 埋め込み用途に活用できます。 |
| 既存の VCL アプリを Web 化する場合、何が流用できますか? | 一般に、計算・判定などのビジネスロジック、データモデル、バリデーションは流用しやすく、UI やデスクトップ固有機能は Web 前提で置き換え・再設計するのが現実的です。 |
| Scripter は Python に対応? | いいえ。標準で Pascal と BASIC をサポートします。 |
メーカーの製品サイト: https://www.tmssoftware.com
【言語】英語


