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Speckleスクリーンショット

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Speckleは、AEC分野のBIMモデルをオブジェクト単位で接続・共有・分析できるデータハブです。

Speckle

商品コード:
10013420*1201~10013420*1202

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メーカーへの確認が必要な製品です。見積依頼からお手続きください。

メーカー:
AEC Systems
JANコード:
10002892
関連カテゴリ:
オンラインサービス > webアプリケーション

【ライセンス種類】

Team Enterprise
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1. Speckle Systemsとは

Speckleは、AEC(建築・土木・エンジニアリング・施工)領域のワークフローに特化したデータコラボレーション・プラットフォームです。3D/BIM情報を「ファイル」として受け渡すのではなく、構造化されたデータ(ジオメトリ+属性+関係性)として扱い、バージョン(履歴)を持つデータストリームとして共有・レビュー・再利用できるようにします。

従来のように、手動エクスポート、形式変換、メール添付、共有フォルダへの“置き場”運用に依存せず、複数ツール・複数チーム間でモデル情報を連携しやすくすることを目的としています。

2. 解決する課題

多くの組織では、次のような状況が混在します。

  • BIMオーサリングツールで作業する設計者
  • パラメトリック/計算設計を行う担当者
  • 分野別ツールを使う構造・設備・土木エンジニア
  • 統合ビューや調整が必要な施工・コーディネーション担当
  • プロジェクト/ポートフォリオ視点で把握したいマネジメント層
  • セキュリティ・コンプライアンス・統合を担うIT部門

こうした環境では、次の“摩擦”が起きがちです。

  • ツール間の手作業エクスポート/インポートが繰り返される
  • 命名規則・属性(パラメータ)・分類の揺れが発生する
  • 「最新はどれ?」問題が起こり、認識合わせに時間がかかる
  • データ受け渡し待ちで調整サイクルが遅れる
  • 分析がスプレッドシートや属人的スクリプトに依存する
  • 共有基盤が“ファイルの保管”に留まり、モデル情報が検索・利用しづらい

Speckleは、こうした課題に対して、オブジェクト単位で扱えるデータハブとしてアプローチします。

3. Speckleの基本コンセプト:ファイルではなく「オブジェクト化されたデータ」として扱う

Speckleの中心にある考え方は、モデル情報を構造化されたデータとして扱い、必要な情報(形状・属性・関係性)を、ツールや組織をまたいで扱えるようにすることです。

一般的な“ファイル中心”の仕組みでは、更新はファイル単位で管理されがちです。一方でSpeckleでは、ストリームとバージョンを軸に、変更の追跡や比較、再利用をしやすくします。これにより、設計・調整・レビューの運用を「ファイルの受け渡し」から「データの流通」へ近づけます。

4. 主要コンポーネント(クラウド/セルフホスト/コネクター)

Speckleの導入・利用は、主に次の要素で構成されます。

4.1 サーバー/バックエンド(Speckle Server)

Speckle Serverは、データの保管、認証・アクセス制御、API、Webインターフェース、3Dビューアなどを備えた中核機能です。組織は自社インフラ上で運用することで、データ配置やセキュリティ要件に合わせた設計が可能になります。

4.2 クラウド運用(Speckle Cloud)

クラウド運用では、環境構築や運用負荷を抑えつつ、チームでの利用を開始できます。運用ポリシーや統制要件に応じて、クラウド運用/セルフホスト運用を選択できるのが特徴です。

4.3 コネクター/連携(Connectors & Integrations)

Speckleは、主要なAECアプリケーションと連携するためのコネクターを提供し、モデルデータをSpeckleのストリームへ送受信できるようにします。これにより、特定ツールに閉じないデータ共有・レビュー・分析の基盤を作れます。

5. 連携できる主なアプリケーション/ワークフロー

Speckleは、設計・解析・調整などの現場で使われる複数アプリケーションをつなぐために利用されます。代表例として、次のようなツール群での連携が想定されます。

  • Revit
  • Rhino/Grasshopper
  • AutoCAD
  • Archicad
  • SketchUp
  • Civil 3D
  • Navisworks
  • ETABS
  • IFCを含むファイル連携ワークフロー
  • Power BI(分析・レポーティング)

重要なのは「どのツールに対応しているか」だけではなく、複数ツールを跨いだ一貫した受け渡しパターンを組織として整えられる点です。

6. レビューと共有:Webベースの3Dビューとコラボレーション

SpeckleはWeb上での閲覧・共有を前提に、3Dモデルを関係者と共通認識で扱いやすくします。

  • 専用オーサリングツールを持たない関係者でも、同じモデルを閲覧しやすい
  • バージョンを基準にレビュー対象を揃えやすい
  • チーム間の意思決定を「同じデータ」を見ながら進めやすい

これにより、「見ているものが違う」ことによる手戻りを抑え、レビューの会話を設計判断そのものに集中させやすくなります。

7. バージョン管理とトレーサビリティ(監査性・ガバナンス)

Speckleのストリーム/バージョンの考え方は、設計プロセスの追跡や合意形成に役立ちます。

  • いつ・誰が・どのデータを公開したか、履歴として扱いやすい
  • 調整会議やマイルストーンを「特定のバージョン」に紐づけやすい
  • データの受け渡しが反復するプロジェクトでも、基準点がブレにくい

特に、設計変更の追跡が求められる案件や、組織的な統制(アクセス制御、運用ルール、保管方針)を設計したい場合に、データ運用を整える土台になります。

8. 分析・レポーティング(Power BI連携)

Speckleは、モデルデータをBI(ビジネスインテリジェンス)へつなぐ用途でも活用されます。Power BI連携では、モデル情報をレポート内で扱い、属性によるフィルタや色分け、更新反映などの運用を想定できます。

  • レポート内で3Dを可視化し、属性で絞り込み・分類しやすい
  • モデルのプロパティを抽出し、指標化・集計に利用しやすい
  • 複数モデルを統合して、横断的に把握する形に繋げやすい
  • 定期更新により、最新バージョンのデータに合わせた可視化運用を組みやすい

これにより、プロジェクト単位の可視化に留まらず、組織横断のポートフォリオ視点のダッシュボード設計にも展開しやすくなります。

9. 導入形態:クラウド運用とセルフホスト運用の考え方

Speckleは、運用要件に合わせて導入形態を選びます。

9.1 クラウド運用が向くケース

  • 早期に利用開始したい
  • インフラ運用負担を抑えたい
  • 標準的な運用モデルでスケールしたい

9.2 セルフホスト運用が向くケース

  • データ配置(リージョン・ネットワーク)を厳密に管理したい
  • 既存の認証基盤や社内システム統合を重視したい
  • 組織のコンプライアンス要件に合わせた運用設計が必要

10.比較(ファイル中心の仕組みとの違い)

一般に、ファイル中心の共有基盤は、文書や成果物の管理に強みがあります。一方で、モデル情報を「属性付きのデータ」として横断的に使いたい場合、次の点が論点になります。

  • ファイル単位ではなく、要素(オブジェクト)単位で扱えるか
  • 変更履歴や比較が、レビュー運用に適した粒度で行えるか
  • ツール間でデータが循環する設計になっているか
  • 分析や自動化へ接続しやすい形でデータを取り出せるか

Speckleは、こうした“データ利活用”側の論点に寄せた設計で、既存の基盤を置き換えるというより、連携・可視化・分析のレイヤーとして補完する考え方が取りやすい製品です。

11. 代表的なユースケース

11.1 Revit中心の設計データを、関係者へ共有・レビュー

  • 手動エクスポートの回数を減らし、バージョンを基準にレビューを揃える
  • 属性を含めた情報共有を行い、後工程の活用に繋げる

11.2 Rhino/Grasshopperの検討モデルを、BIM運用へ繋ぐ

  • 検討案の整理・履歴管理をしやすくする
  • 概念設計から設計深化への受け渡しを整える

11.3 複数ソースのモデルを統合し、調整や可視化に利用

  • 分野別モデルの受け渡しを整理し、比較・レビューをしやすくする
  • BI連携の前段として、属性を揃えやすい形にする

11.4 Power BIでモデル属性を指標化し、定例レポートを運用

  • モデルから属性を抽出し、集計・KPI化の土台にする
  • 更新反映の運用を作り、報告の属人性を下げる

11.5 統制要件のある組織で、セルフホスト運用を前提に標準化

  • データ配置・アクセス制御・運用ルールを組織方針に合わせる
  • 連携・分析を含めた“モデルデータの標準的な流通”を設計する

12. 導入・運用の検討ポイント(IT/BIM管理者向け)

製品理解の観点では、次の整理が有効です。

  • 「送る人/受け取る人」は誰か(発行者・閲覧者・管理者)
  • どのモデル/どのビュー/どの属性を共有対象にするか
  • バージョンの切り方(頻度、命名、マイルストーン運用)
  • アクセス制御とガバナンス(権限、公開範囲、運用ルール)
  • クラウド運用かセルフホスト運用か(要件・統制・運用負荷)
  • 分析(Power BI等)で必要な属性品質・データ整備の責任分界

13. FAQ

Q1. Speckleを一言でいうと?

AECのモデル情報を、ファイルではなくバージョン付きの構造化データとして扱い、複数ツール・複数チームで共有・レビュー・分析しやすくするプラットフォームです。

Q2. どんなツールと連携できますか?

設計・調整・解析などの主要ツール群(例:Revit、Rhino/Grasshopper、Civil系、調整系、IFCワークフロー)と連携し、Power BIのような分析基盤へつなぐ用途も想定されます。

Q3. 自社インフラで運用できますか?

はい。組織の統制やデータ配置要件に合わせて、セルフホスト運用を選ぶ設計が可能です。

Q4. 既存の共有基盤を置き換える製品ですか?

用途次第です。Speckleは“ファイル保管”の置き換えというより、モデルデータの流通・レビュー・分析を強化するレイヤーとして補完的に導入される考え方が取りやすい製品です。

Q5. 分析用途では何ができますか?

Power BI連携により、モデルの属性を用いたフィルタ・分類・可視化、複数モデルの統合、更新反映を前提とした運用を設計できます。

メーカーサイト
https://speckle.systems/

【言語】英語