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iText Suite 9.7:WebP、ページ余白/脚注、新しい文字体系

iText Suite 9.7では、ドキュメントレイアウトの柔軟性、画像形式への対応、多言語PDF生成機能が強化されました。主なアップデートは、iText Core 9.7.0でのWebP画像のネイティブサポート、動的なページ余白と脚注、pdfCalligraph 5.1.0での新しい文字体系への対応です。HTML変換、OCR、XFA、デジタル署名、セキュリティも改善されています。

iText Core 9.7.0

iText Core 9.7.0では、PDF生成時にWebP画像をより簡単に扱えるようになりました。WebPは、同程度の画質のJPEGより一般にファイルサイズを小さくできる画像形式です。WebやCMSでWebPの利用が広がる中、JPEGやPNGへ事前変換する手間を減らし、pdfHTMLを利用したHTMLからPDFへの変換を効率化できます。

レイアウト機能では、動的なページ余白と脚注を新たにサポートしました。レイアウト機能では、ページ途中で余白を変更できる動的ページ余白と、脚注の自動番号付け、脚注コンテナのカスタマイズ、脚注アンカーと本文を適切に配置するレイアウト処理が追加されました。長文出版物、法律文書、技術資料など、脚注やページ構成が重要な文書を柔軟に作成できます。

セキュリティ面では、展開時に大量のシステムリソースを消費させる「デコンプレッションボム」への保護を強化しました。悪意のあるPDFや埋め込みリソースを処理する際の安全性が向上したほか、解析、検証、文書処理の安定性も改善されています。

デジタル署名と追記モードに関する修正も行われ、増分更新や署名後の処理における信頼性が向上しました。また、フォームフィールドのフラット化時に発生していたNullPointerExceptionや、PDF/A-2、PDF/A-3、PDF/A-4の適合性チェックに関する問題も修正されています。複雑なレイアウト条件による無限ループを防止する仕組みや、正しい表示にpdfCalligraphが必要な文字列を処理する際、pdfCalligraphが利用できない場合に情報レベルの警告を記録する機能も追加されました。

pdfCalligraph 5.1.0

pdfCalligraph 5.1.0では、新たにシンハラ文字、チベット文字、スゴー・カレン語をサポートしました。これらの文字について、適切な文字整形、配置、改行処理が可能になります。さらに、アラビア文字のレンダリング処理も大幅に改善され、言語を考慮したテキストシェーピングによって、複雑な文字体系をより正確にPDFへ出力できるようになりました。

pdfHTML 6.3.3とその他のアップデート

pdfHTML 6.3.3では、CSSの疑似クラスセレクター「:is()」「:where()」「:not()」に対応しました。現代的なWebページのCSSを扱いやすくなり、変換専用CSSを用意する負担を減らせます。不正な形式のCSSへの対応や、CSS Gridのページ分割に関する問題も改善されています。

pdfOCR 5.0.1では、ストリームベース入力への対応、parSeqの語彙処理やクラッシュに関する修正が行われました。pdfXFA 5.0.7では、テーブルレイアウトとオーバーフロー処理を修正し、XFAフォームを静的PDFへ変換する際の再現性を改善しています。pdfOptimizer 4.1.4とpdfSweep 5.0.7は、iText Core 9.7.0との互換性を維持するためのパッチリリースです。

iText Suite 9.7は、WebP、多言語文字、脚注などの新機能に加え、セキュリティ、電子署名、HTML変換、OCR、XFA処理まで幅広く実用性と安定性を高めたリリースです。

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