概要
アーティストは慣れ親しんだ DCC(Blender/3ds Max/Maya)でシーンを作り、Puzzles によるビジュアルスクリプティングでインタラクションを構築できます。アプリは標準的な Web ファイル(HTML/JS/アセット)として出力され、ブラウザー上でクライアントサイド実行されます。CMS(例:WordPress)や e コマース、LMS、CPQ/ERP とも連携しやすく、Verge3D Network を使えばワンクリックでオンライン公開も可能です(任意)。
価値提案
- デザイナー中心のワークフロー:DCC 連携と Puzzles により、ノーコードで高度なインタラクションを実装。必要に応じて JavaScript で拡張可能。
- 所有権の確保:ツールは買い切り(永久ライセンス/ロイヤリティフリー)。アプリは自社でホスティング可能。利用量に基づくランタイム課金はありません。
- 広い到達性:モダンブラウザーで動作し、デスクトップ/モバイルに展開。AR/VR は WebXR またはプラットフォーム固有の手法で対応可能。
- エンタープライズ対応:上位ライセンスでソースコードアクセスや優先サポートに対応。自社ホストと CDN バックエンドの選択肢により、セキュリティ/コンプライアンス/性能要件に適合。
サマリー
Verge3D は、3D オーサリングからインタラクティブ Web アプリまでの距離を短縮します。アーティストは DCC 内でマテリアルやアニメーション、ライティングを設定し、Puzzles で挙動を組み立て、必要に応じて JavaScript を追加。生成物はどこにでもホストでき、Verge3D Network によるワンクリック公開も選べます。コマース、教育、エンジニアリング、マーケティングなど、多様な領域でリアルタイム 3D を活用できます。
ハイライト
- DCC 統合(Blender/3ds Max/Maya)
- ノーコードの Puzzles(+ JavaScript 拡張)
- セルフホスト前提・Verge3D Network は任意
- WordPress/e コマース連携に対応
- AR/VR(対応環境で利用可)
- 永久ライセンス+任意のメンテナンス更新/エンタープライズはソース提供可
製品紹介
Verge3D は、DCC と Web 技術の橋渡しを行うデスクトップツールです。Blender/3ds Max/Maya 用のエクスポータ、軽量な WebGL ベースのランタイム、App Manager、Puzzles エディタを提供します。出力は通常の Web コンテンツで、特別なサーバーサイドは不要です。
Verge3D の基本ワークフロー(3 ステップ)
- DCC でシーン構築:モデル化、マテリアル、アニメーション、ライティングを設定し、Sneak Peek でブラウザープレビューを確認。
- Puzzles でインタラクション追加:App Manager から Puzzles を開き、クリック/ホバー、UI 連携、パラメータ変更、アニメーション、外部データ連携などをドラッグ&ドロップで実装。必要なら JavaScript で拡張。
- 公開:生成された Web アプリを自社サイトや CMS にアップロード。Verge3D Network ならワンクリック公開も可能(任意)。Apache Cordova によりモバイルアプリ化にも対応。
主な機能と能力
DCC とのシームレス統合
Blender/3ds Max/Maya と密に統合し、既存のアセットやマテリアル、アニメーション、カメラを再利用。エクスポータは Web 最適化形式に出力し、DCC での見た目に近いリアルタイム結果を目指します。
Puzzles(ビジュアルスクリプティング)
Puzzles は、イベント、フロー制御、データ処理などをブロックで提供。アーティストやテクニカルデザイナーがコード不要で高度な挙動を構築できます。必要に応じて JavaScript で低レベル API にアクセスし、細かな制御や拡張が可能です。
Web ネイティブの描画と UI 連携
標準 HTML/CSS の UI を 3D キャンバスと連携し、DOM 要素をシーンの振る舞いに紐づけ可能(ボタン、メニュー、フォーム、情報パネル、ページ全体など)。
リアルタイム PBR とマテリアル
モダンな物理ベースマテリアル(PBR)をサポート。プロダクトビジュアライゼーション、建築、シミュレーションでリアルな見た目を実現します。
アセット/テクスチャ圧縮
シーンの LZMA/XZ 圧縮や KTX2/BasisU テクスチャ圧縮に対応。ダウンロードサイズと GPU メモリ使用量を抑え、Web 上での読み込みを高速化します。
クロスプラットフォーム対応
Windows/macOS/Linux/ChromeOS、および Android/iOS/iPadOS のモダンブラウザーで動作(ブラウザー機能に依存)。プラグイン不要、URL を開くだけで体験できます。
AR/VR(WebXR とプラットフォーム別オプション)
VR:WebXR 対応ブラウザー/ヘッドセットで利用可能。
AR:Android の対応ブラウザーで WebXR により利用可能。iOS では USDZ/Quick Look などの手法、または WebXR を有効化する専用アプリ等を使用します。Puzzles には AR/VR への切替ブロックが用意されています(対応環境に限る)。
App Manager とテンプレート
App Manager は、プロジェクト作成、プレビュー、公開、Puzzles へのアクセスを一元化。標準シーン、コンフィギュレーター、AR/VR サンプルなどのテンプレートを同梱。モバイル(Cordova)等のパッケージング手順もガイド化されています。
Verge3D Network(ワンクリック公開・任意)
Verge3D Network は、ホスティングと CDN バックエンドを備えた統合公開手段です。App Manager からワンクリックで公開し、共有や埋め込みに使えるリンクを取得できます。任意機能であり、セルフホストは常に可能です。
セキュリティとソースコード(エンタープライズ)
上位ライセンスではエンジンのソースコードアクセスが可能で、社内レビューや独自拡張、内部システムとの統合に活用できます。セルフホストにより、データフローとデプロイを自社統制下に置けます。
導入メリット
- 迅速な反復:DCC+Puzzles によるデザイナー中心の開発で、専門的な Web 開発への依存を低減。
- 学習コストの低さ:既存のツールチェーンとスキルを再利用。必要時のみ JavaScript で拡張。
- 高い訴求力:回転・ズーム・分解図・手順表示・注釈・コンフィギュレーター等のインタラクティブ 3D で、顧客や関係者の理解を促進。
- E コマース対応:WordPress+WooCommerce 連携や、e コマース向けパズル/プラグインにより、オンラインストアや受発注フローに組み込みやすい。
- 柔軟なデプロイ:セルフホスト、CMS、社内ポータル、Verge3D Network を用途に応じて選択。必要に応じて Cordova でモバイルアプリ化。
- 所有権と予見可能性:永久ライセンス(ロイヤリティなし)。更新/サポートは任意のメンテナンス更新で継続可能。
- エンタープライズの安心:ソースアクセス(該当ティア)、任意の CDN ホスティング、自社ホストの両立で要件に適合。
ユースケース
E コマース & 小売
3D 製品ビューやコンフィギュレーターにより、ユーザーは任意の角度から確認し、オプションをリアルタイムに試せます。WordPress プラグインや e コマース向け機能を活用して、商品ページと 3D を密接に連携可能。
マーケティング & セールス
Web ホストされたデモやインタラクティブなストーリーテリングで、複雑な特徴をわかりやすく訴求。HTML/UI と 3D を組み合わせ、コピー、CTA、分析基盤と統合できます。
教育 & e ラーニング
ブラウザーで動作するシミュレーション、バーチャルラボ、ガイド付き探索を構築。SCORM 支援とドキュメントにより、LMS と連携して進捗・スコアの追跡が可能です。
建築・エンジニアリング・建設(AEC)
ウォークスルー、設計オプション、インタラクティブなサイトプランを Web で共有。エンドユーザーにソフトのインストールを強要せず、対応デバイスでは AR/VR による没入型レビューも可能です。
製造 & 産業トレーニング
機械やプロセスをアニメーション、分解図、注釈で説明。物理的デモより安全かつスケーラブルなトレーニングを提供し、必要に応じて AR/VR を組み合わせられます。
メディア・エンタメ・ゲーム
ブランドサイト、ゲーミフィケーション、プレイアブル体験をブラウザーで提供。Puzzles により素早くプロトタイプを作成し、必要によりカスタムコードで拡張可能。
FAQ
Q. Verge3D とは? どのように動作しますか?
A. Blender/3ds Max/Maya と併用するデスクトップツールで、インタラクティブな自社ホスト型 Web アプリを出力します。App Manager でプレビューし、Puzzles(必要に応じて JavaScript)でロジックを構築し、生成された Web ファイルを任意のホスティング先へ配置します。Verge3D Network によるワンクリック公開も可能です(任意)。
Q. コーディングは必要ですか?
A. 多くの作業は Puzzles で完結します。高度な要件がある場合のみ JavaScript で拡張します。
Q. 対応ブラウザー/デバイスは?
A. モダンな WebGL 対応ブラウザーで動作します。VR は WebXR 対応環境で、AR は Android の WebXR 対応ブラウザー、または iOS の USDZ/Quick Look 等で利用可能です(対応状況に依存)。
Q. デプロイとホスティングは?
A. 一般的な Web ホスティングや CMS にアップロードすれば動作します。手早く共有したい場合は Verge3D Network のワンクリック公開を利用できます。セルフホストは常に選択可能です。
Q. セキュリティやエンタープライズ対応は?
A. 自社ホストによりインフラとデータフローを統制できます。エンタープライズではソースコードアクセスや優先サポートを提供します。
メーカーの製品サイト
https://www.soft8soft.com/verge3d/
【言語】English