目次
概要
TreeSize Professional は、Windowsサーバーおよびエンドポイントのためのエンタープライズ向けストレージ分析・クリーンアップツールです。ITチームやストレージ管理者、意思決定者に対し、ディスク使用量の可視化、大容量/陳腐化データの特定、重複ファイルの検出、クリーンアップとレポートの自動化を、単一画面で提供します。対象はローカルディスク、UNCパスに加え、SharePoint、Google Drive、Amazon S3、Azure Blob Storage、Linux/Unix(SSH)、Outlookメールボックス、MTP/WebDAV対応のモバイル機器までカバーします。
日々のオペレーションでは、フォルダーサイズのドリルダウン、ツリーマップ/円/棒グラフ、最大ファイル一覧、拡張子別・所有者別統計、ファイルの経年分布(Age of files)などにより、アーカイブや削除の優先度付けが容易です。Excel/PDF/HTML/CSV/XML/メールへのエクスポートに対応し、ProfessionalエディションではコマンドラインとWindowsタスクスケジューラによる定期レポート運用が可能です。
エンタープライズ機能として、重複ファイル検出はMD5/SHA-256で内容一致を確認でき、NTFSハードリンクによる安全な重複置換で容量削減が図れます。エンジンはNTFS圧縮、代替データストリーム(ADS)、長いパス(>255文字)、アクセス権を理解し、情報は表示・エクスポートが可能。マルチスレッドとMFT(Master File Table)ベースの読み取り(NTFS)により、大規模環境でも高速です。
導入は容易で、オンプレミス実行(分析データは外部送信されません)。対応OSは Windows 11/10(1809+)/Windows Server 2016+/2019/2022。サイレントMSI配布、グループポリシー、オンライン/オフライン認証に対応。スケジューリング(Professional)、スナップショット、スキャン比較により、ログ肥大やユーザーデータのスプロールを事前に抑制できます。
WinDirStat、SpaceSniffer、WizTreeなどの無償・高速特化ツールと比べ、TreeSizeはクラウド/コラボ基盤の直接スキャン、AD連携の洞察、自動化を提供。SharePoint/Google Drive/S3/Azureの可視化、監査対応のエビデンス出力、定期レポートが必要な企業利用に適しています。
TreeSize Professional — 製品概要と価値提案
ストレージを「見える化」し、行動可能に、そして自動化する。
  TreeSize Professionalは、Windowsサーバー、ユーザー端末、マルチプラットフォーム環境全体で、使用状況の把握から安全な是正、成長抑制までを支援します。経営層向けレポートから現場のクリーンアップまで、Explorer・Excel・タスクスケジューラ・スクリプトと自然に連携し、作業時間とリスクを削減します。
- 対象ユーザー:IT部門責任者、インフラリード、システム管理者/エンジニア、MSP、監査/コンプライアンス、FinOps/CloudOps
- 得られる価値:豊富な可視化、高度検索と重複排除、クラウド/共有スキャン、エクスポート可能なレポート、エンドツーエンドの自動化
製品紹介
TreeSizeとは?
TreeSizeは、ストレージ使用状況の可視化、無駄の特定、クリーンアップの迅速化を目的としたWindows向けディスクスペースアナライザー製品群です。Professionalは、Windows Server/企業ネットワーク/ハイブリッドストレージ(SharePoint/Google Drive/S3/Azure)やOutlookメールボックス分析などのエンタープライズ機能を備えます。
UIで頻出するキーコンセプト
- ツリーマップ/円/棒グラフ:階層を矩形で表すツリーマップなど、直感的な可視化
- エクスプローラ風ドリルダウン:ファイル詳細、所有者、経年分布
- スナップショット&比較:時間変化を把握し、増減を可視化
対応プラットフォームと導入
- OS:Windows 11、Windows 10(1809+)、Windows Server 2016(1607+)/2019/2022
- 前提・導入:.NET Framework 4.8(必要に応じ自動導入)。サイレントEXE/MSI配布、オフライン認証、グループポリシーによる全社設定に対応
- セキュリティ:すべてオンプレミスで動作。スキャンや可視化のためのデータがベンダーへ送信されることはありません
主要機能(できること)
ストレージ管理とレポート
- サブフォルダー込みのフォルダーサイズを表示し、ファイルまでドリルダウン
- ツリーマップ/円/棒の可視化で優先順位付け
- ファイル詳細/最終アクセス、所有者・拡張子統計、ユーザーや拡張子でのフィルタ
- 最大ファイル一覧、経年分布(Age of files)で陳腐化データを特定
クラウド/プラットフォーム対応
  SharePoint(オンプレ/Online)、Google Drive、Amazon S3、Azure Blob Storage、Linux/Unix(SSH)、Outlookメールボックス、モバイル(MTP/WebDAV)のスキャンに対応。ローカルドライブ、UNC、ネットワーク共有も対象。
高度な検索・重複管理・一括操作
- 複数ドライブ/サーバー横断の柔軟検索(長いパスや権限属性(AD)も条件化)
- 重複ファイル検出:MD5/SHA-256で内容一致判定、NTFSハードリンクで安全に重複置換(容量削減)
- 一括操作:アーカイブ/コピー/移動/削除/一括リネーム(ログと安全策あり)
自動化・スケジューリング・連携
- コマンドライン(CLI) ※Professional:スキャン、エクスポート(Excel/PDF/HTML/CSV/XML)、比較、メール送信、スナップショット作成、重複削除などを自動化
- Windowsタスクスケジューラ連携 ※Professional:UIの各タブ(オプション/エクスポート/ファイル操作/メール)から定期ジョブを作成し、レポート生成・配信を自動化
エクスポートと共有
- ディレクトリツリーや右ペインの分析(トップファイル、拡張子別、ユーザー別、グラフ)を Excel/PDF/HTML/CSV/XML/メール に出力。展開可能なExcelや既存シートへの追記も可能
NTFS対応と高速スキャン
- NTFS圧縮、ハードリンク、代替データストリーム(ADS)、NTFS権限を理解し表示・エクスポート
- 超長パス(>255文字)に対応
- マルチスレッドとMFTベースで超高速NTFSスキャン。スキャン中もブラウズ可能
導入効果(選ばれる理由)
緊急時の迅速な対応
ログ肥大などでクリティカルなボリュームが逼迫した際、ツリーマップ、最大ファイル、スナップショット/比較により、増加元を短時間で特定。ダウンタイムや緊急増設のリスクを低減します。
即効性のあるメリット
- サイズ/経年/所有者/種類でスパースファイルを切り分け
- 変更申請や事後レビュー向けのエビデンスレポート(Excel/PDF)を即時作成
可視化によるコスト削減
SharePoint、Google Drive、S3、Azure Blobや従来のファイルサーバーの増加要因を可視化。経年と所有者の観点で、アーカイブやライフサイクル移行を促し、ストレージ・クラウドコストの上振れを抑制します。
監査・コンプライアンス支援
- Usersビューで所有者別の使用状況(ADの氏名やコメント等の付加情報、クォータ)を俯瞰
- NTFS権限を表示・エクスポートし、「誰が何にアクセスできるか」を証跡として提示
反復可能・ポリシー駆動の運用
検索テンプレート+スケジューラ+CLI(Professional)を組み合わせ、移動/削除/ZIP化/アーカイブなどのジョブをログ付きで定期実行。手作業を削減し、保持ルールに沿った運用を全サーバーで一貫化します。
移行・アップグレードの円滑化
SharePoint移行やWindowsアップグレードに先立ち、現状のフットプリントと陳腐化データを把握し、移行後の傾向監視まで一貫して支援します。
ユースケース(実践例)
スナップショットと比較による容量管理
- ローカルNTFSでWindowsスナップショットを作成し、スキャン比較で増減箇所を正確に把握
- 週次の差分(例:+5~10GB)を特定し、所有者へ通知。不要なデバッグダンプを整理し、増設サイクルを回避
企業規模の重複整理と適正化
- MD5/SHA-256で内容一致を検出
- NTFSハードリンクで安全に重複置換して容量を回復
- 業務時間外に定期化し、置換ログを保存
SharePoint/Google Drive/クラウドの衛生管理
- SharePoint(WebDAV/REST/Azure AD)、Google Drive(OAuth2, gdrive://)、S3(s3://)、Azure Blob(azureblob://)を直接スキャン
- 所有者/種類/経年レポートを出力し、保持・権限整理を推進
Outlookメールボックス分析
- ローカルOutlookのメールボックスをスキャンし、大型添付や古いフォルダーを特定
- 最大アイテムや経年分布を提示して、ユーザー指導やクリーンアップ施策を支援(Outlookは同一ユーザーコンテキストで実行)
運用チームの自動化とレポート
- Professionalでは、UIのスケジューラから定期エクスポートを作成し、共有メールボックスやSIEMへ送付
- CLI(Professional)でスキャン、比較、Excel/PDF出力、メール配信をジョブスケジューラやRMMから実行
他ツールとの差別化
WinDirStat、SpaceSniffer、WizTreeなどの無償・高速系は、ローカルの単発トリアージに優れます。TreeSize Professionalは企業利用において次を追加します。
- 業務プラットフォームの直接スキャン(SharePoint、Google Drive、S3、Azure、Outlook)と、Linux/UnixへのSSH
- 自動化(CLI+スケジューラ)、広範なエクスポート(Excel/PDF/HTML/CSV/XML/メール)、AD連携の洞察(所有者/権限)
- NTFS特化機能(ADS、ハードリンク、長いパス、重複排除)とMFT加速スキャン
結論:クロスプラットフォームの可視化、監査向けエビデンス、権限・所有者の洞察、反復可能な自動化が要件であれば、TreeSize Professionalが最適です。
  
実装ガイドとベストプラクティス
展開とセキュリティ
- サイレント配布:EXE(「/SILENT」)またはMSI(「msiexec /qn … INSTALLATION_KEY=…」)
- オフライン環境:要求/応答ファイルによる手動認証
- GPO:ベンダーテンプレートで端末/サーバー全体の既定値を統一
Tip:TreeSizeはオンプレ実行。通常動作でベンダーにデータ送信はありません。
パフォーマンスとスキャン設計
- 速度重視ならNTFSローカル(MFTベース)を優先。ネットワーク/UNC/クラウドは時間外に、深さやフィルタを調整
- マルチスレッドと長いパス対応でレガシーツリーの失敗を抑制
ガバナンスと自動化
- まず読み取り専用レポート(Excel/PDF)でベースラインを確立
- スケジューラ(Professional)で移動/ZIP/削除をポリシー化しログ管理
- 経年/所有者/種類の分析から、保持ルールに沿ったプレイブックを設計
FAQ
Q1. どのエディションを選ぶべきですか?
Free(ホームユーザー向け)、Personal(パワーユーザー/中小企業向け)、Professional(企業向け:Windowsデスクトップおよびサーバー対応)をご用意しています。  
また、コンサルタント向けや無制限ユーザー向けのライセンスもあり、サイト単位・国単位・全世界単位などのスコープからお選びいただけます。
Q2. 対応しているWindowsはどれですか?
Windows 11、Windows 10(1809以降)、Windows Server 2016(1607以降)/2019/2022に対応しています。動作には .NET Framework 4.8 が必要です。
Q3. SharePoint、Google Drive、S3、Azureをスキャンできますか?
はい、可能です。標準のスキャンターゲットである SharePoint(REST/WebDAV)、および「gdrive://」「s3://」「azureblob://」に対応しています。  
Linux/Unix環境では「ssh://」で接続できます。
Q4. 重複クリーンアップはどのように行われますか?
MD5 または SHA-256で内容の一致を判定し、NTFSハードリンクで重複ファイルを置き換えることで、参照関係を壊さずに容量を節約します。処理ログの出力にも対応しています。
Q5. スキャンをスケジュールしたり、自動でメール送信することはできますか?
はい、Professionalエディションで可能です。  
UIのスケジューラまたはCLIを利用して、Excel/PDF/HTML/CSV/XML形式でのレポート出力や、メール送信を定期的に実行できます。
Q6. Windowsエクスプローラーと連携しますか?
はい、連携します。エクスプローラーからの直接起動、TreeSize内でのコンテキストメニュー操作、ドラッグ&ドロップに対応しています。
Q7. Outlookのメールボックスを分析できますか?
はい、可能です。ローカルのOutlookデータを対象として、特定フォルダーを選択し分析できます。  
(同一ユーザーコンテキストでの実行が必要です。)
Q8. どのようなグラフや分析機能を利用できますか?
ツリーマップ、円グラフ、棒グラフのほか、「トップファイル」「拡張子」「ユーザー」「経年分布」などの分析が可能です。
Q9. データの増減を追跡できますか?
はい、スナップショット機能とディスク使用量の比較機能により、データの増減を可視化できます。
Q10. データは外部に送信されますか?
いいえ。TreeSizeのスキャンおよび分析はオンプレミス環境内で完結しており、通常の動作でベンダーへデータを送信することはありません。
試用版ダウンロードはこちら

メーカーの製品サイト
https://www.jam-software.com/treesize
【言語】英語

 
			 
						 
						
 
                