概要
Object2VR は、複数のアングルから撮影した静止画像をシームレスなインタラクティブビューアに変換し、ユーザーが商品を 360° 回転・ズームして細部を確認できる “バーチャル 3D” 商品ビューを生成する オールインワン 360° 製品フォトグラフィ ソフトウェア です。オンラインショッピングと実店舗体験のギャップを埋め、閲覧者に 完全な 360° ビュー を提供します。
エンドツーエンドのワークフロー(撮影 → 編集 → 出力)を備え、ターンテーブルとカメラを接続して自動撮影も可能。コード記述や専門的な Web 開発知識は不要で、IT スタッフやフォトグラファーが簡単に高品質なインタラクティブコンテンツを制作できます。開発元は Pano2VR で知られる Garden Gnome Software。堅牢な開発体制とユーザーコミュニティが強みです。
導入効果の例
* コンバージョン率向上 — 360° 画像は購入意欲を高め、静止画像のみの場合と比べて顧客の購入率が有意に向上するケースが多く報告されています。
* エンゲージメント & 満足度向上 — 回転・ズーム操作により閲覧時間が延び、商品理解が深まります。
* 返品削減 — あらゆる角度を事前に確認できるため、期待とのギャップによる返品が減少します。
* 競合優位性 — モダンでインタラクティブな体験がブランドの差別化要素となります。
* ワークフロー効率化 — 撮影、編集、ビューワ生成を一括で行えるため、生産性が向上します。
* 高度なカスタマイズ — 付属スキンエディタで UI やブランド要素を自由にデザイン可能。
* 柔軟なデプロイ — HTML5 ベース出力により、プラグイン不要であらゆるデバイス・ブラウザに対応。WordPress、Joomla、Drupal 用公式プラグインや GGPKG パッケージで CMS 連携も容易。
* 継続的な進化 — 最新バージョン Object2VR 4 では UI 刷新、ポリゴンホットスポット、クラウド統合など先進機能を搭載。
製品紹介
Object2VR のワークフロー
1. Capture(撮影)
* 単一列/多列(マルチロー)いずれも対応。
* Studio 版では DSLR カメラとモータライズド ターンテーブルを同期制御し、自動で角度ごとに撮影。
* Canon・Nikon・Sony など主要 DSLR と、TopShow3D、Panotable、XYImager、Pamco、StageOnAir、Clauss、Nodal Ninja (Mecha)、MIOPS 製ターンテーブル等をサポート。
* 三脚と手動回転だけでも撮影・制作可能。
2. Build(編集)
* “ライトテーブル” で画像を並べ、リアルタイムプレビュー。
* 画像のトリミング、色調整、マスク、ドリフト補正を内蔵ツールで実行。
* ホットスポット、マルチステート、ビュー状態を設定。
* 内蔵 Web サーバーでローカルプレビュー可能。
3. Publish(出力)
* HTML5 ビューワ+画像アセットを生成。
* 個別ファイル一式または GGPKG パッケージとして書き出し。
* WordPress・Joomla・Drupal 向け公式プラグイン経由で簡単埋め込み。
* オプションの Gnome Cloud へアップロードし、ホスティングや共有リンク発行も可能。
主な機能・特長
* 入力構成 — 単一列 360°、多列マルチロー、マルチステート(色違い・開閉状態など)をサポート。JPEG/PNG/TIFF/PSD/旧 QuickTime VR など多様な入力形式に対応。
* インタラクティブホットスポット — ポイント・ポリゴン形状、ツールチップ、外部リンク、メディア再生、ステート切替など多彩なアクションを設定可。
* スキンエディタ — ボタン/メニュー/ロジックブロックをドラッグ&ドロップで作成し、ブランド UI を自由にデザイン。既成スキン(Neto・Venis など)も付属。
* マルチレゾリューション深度ズーム — タイル化で高速ロードと高倍率ズームを両立。
* カメラ・ターンテーブル制御 — Studio 版限定機能。自動撮影で大量商品を効率的に処理。
* 内蔵画像処理 — Pro/Studio 版でフル編集、Light 版は基本機能のみ。
* 出力・統合 — HTML5/GGPKG、自己ホスト・CMS 埋め込み・オフラインビューアアプリに対応。
* レスポンシブ&モバイル最適化 — タッチ操作、画面幅に応じたレイアウト切替が可能。
* エンタープライズ向け機能 — バッチ処理用ドロップレット、アンブランディング、マルチ言語 UI、クロスプラットフォームライセンス。
Object2VR 導入のメリット
* 顧客エンゲージメント向上 — 操作可能な 360° 画像で閲覧時間が延び、商品理解が深まる。
* コンバージョン率改善 — 視覚情報の充実により購入判断が容易になり、売上アップに寄与。
* 顧客満足度向上 — 購入前に全角度・細部を確認できるため、安心感と満足度が向上。
* 返品削減 — ギャップを減らし、返品コストを抑制。
* 意思決定の迅速化 — 複雑・高額商品の検討時間を短縮。
* ブランドイメージ向上 — 最新のインタラクティブ体験を提供し、先進的な企業姿勢を訴求。
* 多目的活用による ROI 最大化 — EC ページだけでなく、バーチャルカタログ、営業資料、展示会キオスク、SNS、社内研修など幅広く再利用。
* 制作コスト削減 — 3D モデリングと比べ短時間・低コスト。Studio 版は撮影自動化でさらに効率化。
* サポート工数削減 — 詳細ビューにより「もっと写真が見たい」という問い合わせが減少。
ユースケース
業界・用途 | 具体例 | 付加価値 |
---|---|---|
EC・小売 | 家電・アパレル・ジュエリー・家具等の360°表示 | 購入判断材料の増加、コンバージョン率(CVR)向上 |
製造・B2B | 機械・部品のインタラクティブカタログ | 遠隔での詳細確認、ホットスポットによる仕様説明 |
教育・文化財 | 博物館の展示品や標本をオンラインで公開 | バーチャル体験による学習効果の向上 |
トレーニング・サポート | 医療機器や産業装置の操作ガイド | ホットスポットを使った手順・メンテナンス情報の提示 |
マーケティング | バーチャルショールーム、プロモーションサイト | 高い没入感によるブランド訴求 |
社内資産管理・設計レビュー | プロトタイプ・試作品の360°共有 | ステークホルダー間のフィードバックを円滑化 |
よくある質問(FAQ)
Q: Object2VR と Pano2VR の違いは何ですか?
A: Object2VR は「物体」を回転・ズームして表示するビューを作成するソフトです。一方、Pano2VR は「環境パノラマ」を閲覧するビューワやツアーを作成することが目的です。ユーザーインターフェースやスキンエディタは共通ですが、用途が異なります。
Q: 特別なハードウェアは必要ですか?
A: 必須ではありません。通常のカメラと手動での回転でも作成を始めることができます。大量に撮影したい場合や高い精度を求める場合は、Studio版とモーター制御ターンテーブルを組み合わせることで、より効率的に作業できます。
Q: スムーズな回転表示には何枚の写真が必要ですか?
A: 一般的には、1列あたり24〜36枚(10〜15度刻み)程度が目安です。複数列を撮影することで、上下や斜め方向からの視点も追加できます。画像はマルチレゾリューションで最適化され、必要に応じて読み込まれます。
Q: 出力したコンテンツはすべてのブラウザで動作しますか?
A: はい、動作します。HTML5ベースで構築されているため、プラグインは不要で、主要なブラウザやデバイスに対応しています。
Q: Light / Pro / Studio 各エディションの違いは何ですか?
A:
• Light:ホットスポット、マルチステート、HTML5出力などの基本機能を備えています。
• Pro:Lightの機能に加え、内蔵画像編集機能、バッチドロップレット、アンブランディング機能を搭載しています。
• Studio:Proの全機能に加えて、カメラやターンテーブルの制御による自動撮影が可能です。
Q: 操作の習得は難しくありませんか?
A: GUI中心の操作で、コーディングの知識は不要です。豊富なドキュメントや動画チュートリアルが用意されており、短時間で基本操作を習得できます。
Q: CMSに埋め込むにはどうすればいいですか?
A: 出力されたフォルダをWebサーバーにアップロードし、HTMLまたはiframeタグを挿入するだけで表示できます。WordPress、Joomla、DrupalなどのCMSでは、GGPKGファイルを専用プラグインでアップロードし、ショートコードで簡単に埋め込むことが可能です。
Q: 他のコンテンツと連携することはできますか?
A: ホットスポットを使って、他のObject2VRビューや外部Webページ、動画などを開くことができます。Pano2VRツアーへの埋め込みも容易に行えます。

メーカーの製品サイト
https://ggnome.com/object2vr/
【言語】英語
*Linuxについてはご購入前に試用版でご利用できるかお試しください。