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GasTurbは、ガスタービンの設計点から運用域・遷移までを高忠実度にシミュレーションできる、タスク指向GUIを備えた総合性能解析ソフトウェアです。

GasTurb

商品コード:
10012634*360101~10012634*360704

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メーカー:
GasTurb GmbH
JANコード:
10001023
関連カテゴリ:
アプリケーション > その他

【ライセンス種類(3-Year Term)×ライセンス種別】

GasTurb GasTurb Details Smooth C Smooth T Smooth Package GasTurb Basic GasTurb Laboratory
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要約

GasTurb は、ガスタービンの性能シミュレーションと解析に特化したプロフェッショナル向けソフトウェア群です。1995 年以来、航空宇宙、発電、教育まで世界中で広く利用されています。最新の GasTurb 15 は、航空・発電用途で用いられるほぼあらゆるガスタービン構成の設計・評価を可能にします。ユーザーフレンドリーでタスク指向のグラフィカル UI、レポートにそのまま使える高品質チャートが特長です。スイートには、サイクル設計と性能計算を担うメインの GasTurb のほか、圧縮機・タービンのマップ生成を行う Smooth C/T、個別要素の詳細解析を行う GasTurb Details が含まれます。これらを組み合わせることで、エンジン設計の最適化、運用上の課題の原因特定、革新的コンセプトの検討を自信をもって進められます。

GasTurb ガスタービン・シミュレーションソフトウェア — 概要と価値提案

GasTurb は、ガスタービンの性能計算・最適化を一貫して実行できる総合ソフトウェアです。1995 年以降、航空用推進・発電用エンジンのシミュレーションにおける信頼ツールとして世界的に評価されています。エンジニア、システムインテグレータ、研究者が、設計点から運用域、試験データ解析まで幅広い条件でエンジン挙動をモデル化できます。高度な計算能力と 使いやすい UI を両立し、仮想試験により開発期間短縮とコスト削減、意思決定の高精度化を実現します。

ガイド付きで直観的な グラフィカル UI は、スクリプトやプログラミングに依存せず、入力フォームやスライダー操作で即座に計算結果とグラフが更新されます。SI/US 単位に対応し、出版品質のグラフ(性能曲線、コンポーネントマップなど)をそのまま資料に転用可能です。

さらに GasTurb は スイート として、サイクル設計・性能解析のメインプログラムに加え、Smooth C/T(マップ生成)、GasTurb Details(詳細計算)、Engine Model Decks(DLL による外部連携)を提供します。設計最適化、オフデザイン・遷移解析、データフィッティング、特性カスタマイズまで 1 つの環境で完結します。

手法は長年にわたり実務・学術の両面で検証され、SAE AS755(ステーション記号)と SAE AS681(デジタル・エンジンデック)の規格に整合します。現実のエンジンデータや研究成果との照合に裏打ちされた 信頼性と再現性 により、重要な設計・運用判断を支えます。

製品紹介

GasTurb(メインプログラム):エンジン性能シミュレーション

GasTurb は、設計点(オンデザイン)オフデザイン の双方を一貫して扱える性能シミュレーション/最適化プログラムです。目標推力/出力、総圧力比、タービン入口温度などを与えると、各ステーションの状態量(圧力・温度・流量・推力/軸出力など)を整合的に算出し、そこから運用域全体(アイドル〜最大、各種外気条件や高度/速度)を高忠実度で予測します。可変静翼・ブリード・冷却・制御論理(燃料スケジューリング等)も考慮し、運転線フライトエンベロープ加減速などの遷移まで模擬します(慣性、熱含浸、チップクリアランス変化等を含む)。

テンプレートと柔軟性: 現在 27 種類 のエンジン構成テンプレート(単純ターボジェット、二/三軸ターボファン(混合/非混合)、ターボプロップ、ターボシャフト、発電用パワータービン等)を備え、ギヤードファン、可変サイクル、インタークーラ/レクペレータ付きなどの 先進サイクル にも対応します。テンプレート外の構成は近似で対応可能で、必要に応じて新規構成の提供も受けられます。

パラメトリック検討と最適化: 1〜2 変数の系統掃引(例:圧縮機圧力比×バイパス比 vs. 推力/燃費)による パラメトリック検討 に加え、最大 12 変数・12 制約の 数値最適化 を提供(確率的/勾配法)。燃費最小化、推力最大化など任意目的関数で設計解を探索でき、感度把握とトレードオフ可視化、設計の抜け漏れ防止に有効です。

UI と使いやすさ: タスク指向の GUI で、入力は明快なダイアログ中心。単位は SI/ヤードポンドを切替可能。多くの入力はスライダーで即時再計算され、数値とグラフが同時に更新されます。結果は表形式と任意軸の 柔軟なプロット で可視化でき、高解像のベクター図として出力可能です。ドキュメントとサンプルが充実しており、短時間の導入で実務利用に移行できます。

新機能・高度機能: GasTurb 15 では、電動・ハイブリッド電動推進(電動ファン/プロペラ、バッテリー/燃料電池、ターボエレクトリック等)をモデル化し、サイジングとオフデザイン解析を実施できます。加えて、試験データとの照合による テスト解析(analysis by synthesis) を備え、実測から劣化や不具合の推定・切り分けに活用できます。

Smooth C / Smooth T:圧縮機・タービンマップ生成

Smooth C(圧縮機)/Smooth T(タービン) は、実験・文献などの点群や曲線から 物理整合的な特性マップ を構築・平滑化・外挿する専用ツールです。画像からの プロット読取(クリックによる座標抽出)、スプライン近似、マウスによる曲線編集、相関プロットでの 一貫性チェック、ゼロ回転やサージ近傍への 外挿、補間品質を高める ベータライン 定義などに対応します。

また、Map Collection 3 として 圧縮機 58 件・タービン 18 件 の汎用マップを同梱(Laboratory パッケージに含まれるほか単体購入可)。実機データがない場合の初期検討や教育用途の出発点として非常に有用で、Smooth C/T で容易にチューニングできます。

GasTurb Details:詳細計算・コンポーネント解析

GasTurb Details は、メインプログラムと同一の物性・モデルを用いた 基礎熱力学・ガスダイナミクス計算個別コンポーネント解析 の「エンジニアの計算尺」です。等エントロピー流、正衝撃、Fanno 流、混合・ノズル解析などの可視化に加え、NASA CEA に基づく 燃焼・燃料特性(カスタム燃料組成→ガス特性ファイル生成)や、(非)冷却タービンの簡易設計、効率定義の比較、ミキサによる推力増分の分離評価、蒸気(IAPWS-IF97)・湿り空気(心理線図)等の 物性 も扱います。教育・実務双方での素早い検討・裏取りに最適です。

Engine Model Decks(DLL):外部連携

Engine Model Decks は、エンジン構成ごとに用意された DLL を介して、外部プログラム(MATLAB/Simulink、Python、C#/C++、Excel VBA 等)から GasTurb の計算を呼び出すためのライブラリです。DLL はテンプレート、Engine Model File は個別エンジンのパラメータを保持し、初期化後は任意の運転点を高速に反復計算できます。インタフェースは SAE AS755 の命名と SAE AS681 のフォーマットに整合し、航空機統合シミュレーション、電力系統/デジタルツイン、バッチ最適化等への シームレスな組込み を可能にします(GUI なしでも利用可能)。

導入メリット

  • 設計期間短縮: 仮想試験により反復設計を高速化。夜間バッチで設計空間を探索し、金属切削前に最適付近へ収束。
  • 試験/試作コスト削減: 実機試験・試作の回数を削減し、トラブル時もシミュレーションで迅速に原因を絞り込み。
  • 性能最適化と品質向上: 多目的・多制約の最適化で、燃費・推力・出力・温度制約などを同時満足する設計解を発見。
  • 根拠ある意思決定: 定量的なトレードオフと高品質グラフにより、技術/経営層の合意形成を促進。
  • 学習コスト低減: タスク指向 GUI と充実ドキュメントで、非プログラマでも短期間で戦力化。
  • 出力の即利用: ベクター図と表をそのまま提案書・試験成績書へ。
  • サポートと教材: 各モジュールの詳細マニュアル、チュートリアル、研修コース、サンプルモデルを提供。
  • 連携と拡張性: DLL、CSV 出力、式エディタ等で既存フローに容易に統合。
  • 将来適合性: ハイブリッド電動、燃料電池、SAF/水素などの新潮流に対応。
  • 実績と信頼: 産学での長年の利用実績に裏打ちされた信頼性。

ユースケース

航空エンジンの設計・最適化

概念設計での 設計点設定、パラメトリック掃引と 最適化 により、SFC 低減や推力向上のトレードオフを明確化。派生型の改良検討(例:インタークーラ/レクペレータ導入、効率向上部品の反映)、競合機の ベンチマーク、機体適合(エンベロープやミッション計算)にも対応。寸法・重量の初期見積もりで機体制約の早期確認が可能です。

発電・産業用ガスタービン

単純サイクル/コンバインドサイクルの サイト条件別性能(例:35℃夏日 vs. 15℃冬日)を評価し、入口冷却や制御戦略の有効性を検討。HRSG 設計に必要な排気温度・流量を負荷点ごとに供給。メカドライブ/船舶では外部負荷を各軸に印加して安定性・サージ余裕を評価。インタークール・レクペレーション等の先進サイクルも定量比較できます。

保全・試験・フリート管理(MRO)

試験データとモデルの突き合わせにより、圧縮機効率低下タービン能力変化 などの劣化要因を推定。フリート全体での基準モデルとの乖離を継続監視し、予兆保全を実現。起動/加速の 遷移解析 で制御・安定性の課題を事前に検証。オーバーホール後の検収にも、期待性能曲線との比較で合否判定が容易になります。

教育・研究

講義・演習における 理論と可視化の架橋、学生の自発的な「What-if」探究を促進。研究では水素・バイオ燃料、ハイブリッド電動、先進サイクル等の 最前線テーマ を迅速にスコーピング。多数ケースの掃引・感度解析に耐える計算速度と再現性により、論文・学会発表の基盤ツールとして機能します。

FAQ

Q: GasTurb は誰のためのソフトですか?
A: ガスタービンの 設計(オンデザイン)運用(オフデザイン) の挙動をモデル化する専用スイートです。航空(ジェット/ターボファン/ターボプロップ/ターボシャフト)、発電・オイル&ガス(産業用タービン/メカドライブ)、教育・研究、保全・運用の関係者に広く利用されています。

Q: どの種類のエンジンを扱えますか?
A: 一般的な構成はほぼ網羅し、27 種類のテンプレート を備えます(ターボジェット、低/高バイパス・ターボファン(混合/非混合、三軸含む)、ターボプロップ、ターボシャフト、発電用等)。アフターバーナ(再熱)、可変サイクル、インタークール/レクペレート、ギヤードファンなど 先進構成 にも対応。テンプレート選択後、各種パラメータでモデルをカスタマイズできます。

Q: オフデザインや遷移も計算できますか?
A: はい。コンポーネントマップと詳細アルゴリズムにより、部分負荷、環境変化、高度/マッハ、劣化状態などを忠実に再現します。可変静翼、ブリード、制御スケジュールを反映し、運転線ミッション/エンベロープ加減速遷移 を計算できます。

Q: プログラミングは必要ですか?
A: いいえ。タスク指向の GUI により、フォーム入力とクリック操作で標準的な解析は完了します。ドキュメントとチュートリアルが充実しており、短時間で実務に投入できます(式エディタや DLL による拡張も任意で利用可能)。

Q: 他ツールとの連携方法は?
A: 結果は CSV/テキストで出力でき、Excel、MATLAB、Python 等で二次解析が可能です。さらに Engine Model Decks(DLL) により、外部プログラムから性能計算を直接呼び出せます。マップ生成ツールは画像/外部データの取り込みにも対応します。

Q: どんな入力データが必要ですか?
A: 目的により異なりますが、(1) 設計パラメータ(推力/出力、総圧力比、バイパス比、効率、圧力損失、TET 等)、(2) コンポーネントマップ(Smooth C/T で生成・補正可)、(3) 運用条件(高度/マッハ、外気条件、スロットル等)が基本です。燃料は既定の炭化水素以外にも、Details でカスタム組成を作成し GasTurb で使用できます。

Q: 最新トレンド(電動/ハイブリッド、水素・代替燃料)に対応していますか?
A: GasTurb 15電動/ハイブリッド電動推進燃料電池 をモデル化でき、ガスタービンと電動系の組合せ(ターボエレクトリック等)も解析可能です。代替燃料は Details で物性ファイルを生成し、水素や SAF などの影響を評価できます。先進サイクル(インタークール/レクペレート、可変サイクル)もサポートします。

Q: 他ツールと比べた強みは?
A: GUI の使いやすさ高品質な可視化スイートとしての完結性(Smooth C/T・Details を含む)、長年の検証実績高速計算充実したドキュメントとサポート業界規格(SAE AS755/AS681)整合コミュニティの広さ が挙げられます。ゼロからの自社開発や汎用フレームワークに比べ、短期間で信頼できる結果に到達できます。

試用版ダウンロードはこちら


メーカーの製品サイト
https://www.gasturb.com/index.php

【言語】英語