目次
サマリー
AeroAdmin は、ヘルプデスク、MSP、IT チームのためのオールインワン型リモートデスクトップソフトウェアです。インストールや設定は不要で、約 2MB の実行ファイルを双方で起動し、ハードウェアに紐づく固定 ID を用いて接続します。セッションは NAT/ファイアウォールを自動的に通過し、必要に応じてダイレクト IP 接続も可能です。持続的な接続が必要な場合は、サービスとして常駐させ、アクセス権とパスワードを細かく割り当てることで無人アクセス(unattended access)を有効化できます。通信は AES-256 と RSA-1024 によるエンドツーエンド暗号化で保護され、セッションごとに動的キーを生成。総当たり攻撃対策、二要素認証(2FA)、パスワードのローカル保存(AeroAdmin サーバーに保存しない)といった設計でセキュリティを高めています。
無償版は個人・商用を問わず利用可能で、ID ごとに一定の利用上限が適用されます。有償版(PRO/BUSINESS/CORPORATE)では、ファイル転送(レジューム対応)、連絡先帳、セッション録画、オンプレミスルーター(Corporate オプション)などの機能が利用でき、同時セッション数も拡張されます(Business/Corporate は無制限)。ライセンスはオペレーター席に紐づき、管理対象のエンドポイント数に制限はありません。
運用面では、突発的なヘルプデスク対応、サーバーのリモート管理、オフィス PC への遠隔アクセス、監視、軽量なウェビナー/e ラーニングなどの主要ユースケースをカバー。マルチモニター、クリップボード同期、システムキー透過(Ctrl+Alt+Del など)、画像品質と速度の自動最適化、セーフモードを含むリモート再起動、透明なファイアウォール通過といった利便機能を備えます。内蔵の SOS チケット機能(SiMS)により、ユーザーは接続情報を添えて支援依頼を送信できます。
比較検討時の差別化要素は、「ゼロインストールの導入体験」「オペレーター単位ライセンス(エンドポイント無制限)」「必要に応じて選べるオンプレミスルーター(Corporate オプション)」の三点。迅速なアドホック接続と堅牢なセキュリティを同時に求める組織に適しています。
導入対象:企業 IT、MSP、コールセンター、OEM サポート、拠点管理、フィールドサービスなど、標準化しやすく暗号化されたリモートサポート基盤を必要とするチーム。
製品概要と価値提案
AeroAdmin は、多数の Windows エンドポイントに対して、低摩擦でセキュアなリモート制御を提供するプラットフォームです。専用エージェントの配布やポート開放を伴う重量級スタックと異なり、約 2MB のポータブル実行ファイルだけで、インストール・登録・ネットワーク再設定なしに即時サポートを開始できます。NAT/ファイアウォール通過は自動で、サーバーやキオスク向けには厳密なアクセス権管理のもとで無人アクセスを有効化可能。通信は AES-256 + RSA-1024 のエンドツーエンド暗号化、動的セッションキー、2FA、総当たり攻撃対策で保護されます。
ライセンスはオペレーター単位で付与され、1 席でエンドポイント数の制限なく対応可能。有償版ではファイル転送、連絡先帳、セッション録画、必要に応じたオンプレミスルーターの利用が可能となり、運用ガバナンスを強化できます。
製品イントロダクション
AeroAdmin の仕組み
AeroAdmin は、インターネット越しにフルリモート操作/閲覧のみを提供するリモートデスクトップソフトウェアです。双方が同一のポータブル実行ファイルを起動し、相手 PC の固定 ID(またはダイレクト IP)で接続するだけ。事前登録やエージェントのインストールが不要なため、「ダウンロード → 起動 → 接続」というシンプルな初回サポートを実現します。
- インストール/設定不要(単一 EXE、約 2MB)
- NAT/ファイアウォールを自動通過、ダイレクト IP も可
- WINE 上での動作により、Mac/Linux から管理側として Windows を操作可能
- 複数の同時入出力セッションに対応
- 多言語 UI(15 言語以上)
※ 初回接続向けの 3 ステップ手順が公開されており、社内ランブックやセルフヘルプページに転用できます。
アーキテクチャとセキュリティ基盤
- AES-256 + RSA-1024 によるエンドツーエンド暗号化(セッションごとに動的鍵)
- パスワード等の秘密情報はローカル暗号化保存(サーバー非保存)
- 総当たり攻撃対策(段階的な遮断)
- 二要素認証(2FA)、オペレーター単位のホワイトリスト、権限の細分化
エディションとライセンス概要
無償版は ID ごとに一定の利用上限(例:月間接続時間、月間接続先数)が設定されています。有償の PRO/BUSINESS/CORPORATE では、これらの上限が緩和され、同時セッション数が拡張(Business/Corporate は無制限)。ファイル転送(レジューム)、連絡先帳、セッション録画に加え、必要に応じてオンプレミスルーター(Corporate オプション)を利用可能です。ライセンスはオペレーター席に紐づき、エンドポイント数は無制限です。
導入メリット
企業 IT/MSP 向け
- 支援開始までが速い:エージェント配布やポート変更が不要。初回ユーザーでも数分で支援開始。
- 端末数に縛られない拡張性:オペレーター単位ライセンスにより、端末台数の制約を気にせず運用可能。
- アクセス統制の標準化:オペレーターごとのパスワード/ホワイトリスト/権限で統制を徹底。
- 多用途に対応:無人アクセス、アドホック支援、マルチモニター、ファイル転送(レジューム)、セッション録画など。
セキュリティ/コンプライアンス/ガバナンス
- E2E 暗号化(AES-256 + RSA-1024)と動的鍵
- 総当たり対策・2FA・ローカル保管 による攻撃面の縮小
ヘルプデスク効率とユーザー体験
- SOS チケット(SiMS):ユーザーが ID と状況を添えて支援依頼を送信可能
- 画像品質と速度の自動最適化:低帯域でも操作性を確保
- クリップボード同期/システムキー透過 で作業効率を向上
機能詳細
ゼロインストール接続フロー
単一実行ファイルを双方で起動し、相手の固定 ID を用いて接続。社内ポータルにクイックガイドへの導線を用意しておくと、一次対応の標準化に役立ちます。
NAT 越え & ダイレクト IP
家庭や拠点ネットワークでも NAT/ファイアウォールを自動通過。隔離環境ではダイレクト IP も選択可能。
無人アクセス & アクセス権モデル
サービスとしてインストールし、Access rights でオペレーター ID、パスワード、権限(閲覧のみ/フル操作など)を設定。特定オペレーターの事前承認や ID のブロックも可能。
暗号化・識別・サーバー設計
- AES-256 + RSA-1024 の E2E 暗号化(動的鍵)
- 認証試行の総当たり対策
- 2FA、オペレーターごとのホワイトリスト
- パスワード/ハッシュのサーバー非保存(ローカル暗号化)
ファイル転送/連絡先帳/セッション録画
- 暗号化ファイル転送(レジューム対応)
- 連絡先帳:ID/IP、名称、グループ管理。USB での持ち運びや共有運用に適合
- セッション録画(有償):監査/トレーニング用途
SOS チケット & オンプレミスルーター(オプション)
- SOS(SiMS)チケット:ユーザーが接続情報とメッセージを添えて支援依頼を送信
- オンプレミスルーター(Corporate オプション):リレー基盤を自社管理したい環境向け
パフォーマンス、マルチモニター、キーボード透過、プロキシ
- 自動最適化:帯域に応じて画像品質/速度を調整(手動調整も可)
- マルチモニター、セーフモードを含むリモート再起動、システムキー透過、クリップボード同期、スクリーンショット取得
- SOCKS 4/5 プロキシ に対応
導入メリット(実運用シナリオ)
- オンサイト訪問を削減:制限の厳しいネットワークでも遠隔で OS/アプリの問題に対応
- インシデント対応の迅速化:初回ユーザーでも EXE を起動すればすぐ支援開始
- サポート体験の標準化:クイックダウンロード導線と SOS を整備し、連絡先帳で接続先表記を統一
- 監査性の向上:セッション録画(許可される範囲で)により、振り返りや教育を強化
- セキュリティ姿勢の強化:2FA、ホワイトリスト、強固なパスワード方針を Access rights に反映。SOS で安全に接続情報を共有
ユースケース
ヘルプデスク/MSP
- スポット対応:ユーザーが EXE を起動し ID を伝えるだけで接続・復旧・記録
- 二次/三次対応:ログ収集やファイル転送を安全に実施。教育目的の録画にも対応
- SOS 受付:ID と状況が記載された依頼を受け取り、素早く着手
リモートシステム管理
- 無人サーバー/キオスク:サービス常駐+権限設定。必要に応じてセーフモード再起動でもアクセス継続
リモートオフィスアクセス & 監視
- 在宅からオフィス PC へ安全にアクセス。管理側は複数画面を同時表示して監視ダッシュボードに利用
e ラーニング/ウェビナー
- 閲覧のみのセッション を開催し、参加者はアカウント作成やクライアント導入なしで参加可能
データ保護を重視した限定アクセス
- 閲覧のみやアプリ限定の権限 を付与し、必要に応じてクリップボード転送を制限
競合との差別化
- ゼロインストール/ゼロ登録で開始:初回サポートや緊急対応に最適
- オペレーター単位ライセンス(エンドポイント無制限):大規模運用に適したモデル
- 堅牢なセキュリティ:AES-256 + RSA-1024 の E2E 暗号化、動的鍵、2FA、総当たり対策、パスワードのローカル保存
- オンプレミスルーター(オプション):自社運用を求める環境に適合
- 透明な NAT 越え + ダイレクト IP:アドホック/制御型ネットワークの双方に対応
FAQ
Q1. 同時セッション数は?
無償版:1 台のコンピューターで最大 2 セッション、PRO:3 セッション、BUSINESS/CORPORATE:無制限。
Q2. 通信はどのように保護されていますか?
AES-256 + RSA-1024 のエンドツーエンド暗号化で、セッションごとに動的鍵を使用します。
Q3. パスワードはサーバーに保存されますか?
いいえ。パスワードやハッシュはユーザー PC 上に暗号化して保存され、サーバーには保存されません。
Q4. 二要素認証(2FA)はありますか?
はい。2FA のほか、オペレーターごとのホワイトリストや権限設定が可能です。
Q5. NAT/ファイアウォール越えは可能ですか?
はい。NAT パススルーに対応し、ファイアウォールに対しても透過的に動作します。ダイレクト IP も利用できます。
Q6. 対応 OS は?
Windows(管理側・被管理側)。Mac/Linux からは WINE を用いて管理側として Windows を操作可能です。
Q7. 無人アクセスの設定方法は?
サービスとしてインストールし、Access rights でオペレーター ID/パスワード/権限を設定します。
Q8. セーフモードで再起動しても接続を維持できますか?
はい。セーフモードを含むリモート再起動と自動再接続に対応します。
Q9. ファイル転送は可能ですか?
はい。暗号化されたファイル転送(レジューム対応)に対応しています(有償機能)。
Q10. 大規模展開で事前設定はできますか?
対象端末の Access rights にオペレーター ID/パスワード/権限を定義しておくことで、将来の接続を円滑化できます。
Q11. ライセンスの割り当て単位は?
オペレーター席に紐づくモデルです。1 席でエンドポイント数の制限なく対応できます。
Q12. セッション録画はありますか?
はい。有償機能として提供され、監査やトレーニングに利用できます(適用法令・社内方針に従ってください)。
Q13. 収集されるデータは?
安定運用のため、起動時刻、IP アドレス、システム情報、セッション時刻/ID などの情報がプライバシーポリシーに記載されています。
Q14. プロキシは使えますか?
はい。SOCKS 4/5 プロキシに対応します。
Q15. マルチモニター対応は?
はい。複数モニターに対応します。
Q16. オペレーターのアクセス権は集中管理できますか?
オペレーターごとにパスワード、ホワイトリスト、権限の割り当てが可能です。
Q17. ユーザーアカウントの作成は必要ですか?
不要です。実行ファイルを起動し、ID を共有するだけで接続できます。
Q18. SOS(緊急支援)機能はありますか?
はい。SiMS により、ユーザーは ID とメッセージを添えて支援を依頼できます。
Q19. Linux/Mac を遠隔操作対象にできますか?
主な遠隔操作対象は Windows です。Mac/Linux は管理側として Windows を操作する形で利用します。
Q20. ボイスチャット機能は?
  v4.4 で 1 対 1 のボイスチャット(Beta)が導入されています。ご利用環境で評価してください。
Q21. リモート印刷は?
  公式の機能一覧には記載がありません。必要な場合はファイル転送の活用を検討してください。
Q22. ID 管理の仕様は?
  AeroAdmin の ID はハードウェアに紐づく固定 ID で、同一端末への再接続を簡素化します。
Q23. 変更履歴(チェンジログ)は公開されていますか?
  ダウンロードページにバージョン履歴と主な変更点が掲載されています。
試用版ダウンロードはこちら

メーカーの製品サイト
https://www.aeroadmin.com/en/
【言語】英語

 
			 
						 
						
 
                