BIMcollab

BIMcollabを現場で活かす:10の実装ポイントと運用ベストプラクティス

目次


BIMcollabとは

BIMcollabは、Nexus(課題・要件・可視化)、Zoom(干渉検出・検証・数量抽出)、 Twin(文書・資産管理)で構成されるOpenBIMベースの協調プラットフォームです。 干渉・仕様・文書を同じループで管理し、調整会議のムダや手戻りを削減します。


主な機能(実装ポイント)

1:Smart Issueで重複排除と自動ステータス

  • 干渉や不整合をSmart Issueとして登録。モデル更新で干渉が解消されると、課題の状態が自動で反映。
  • 同一内容の重複報告を統合し、一意で未解決な課題に集中できます。

2:IDSで“作るべきモデル品質”を明確化

  • Open IDSで「どの要素に・どの属性が・どの条件で必要か」を定義し、Nexusで共有。
  • Zoomでワンクリック検証。要件→検証→是正の流れを継続運用できます。

3:BCF Managers/Zoomのサインイン運用

  • Revit/Archicad/Navisworks等のBCF ManagerZoomからサインインしてNexusと接続。
  • オーサリング環境で課題を直接参照・更新し、往復の手間を減らします。

4:CDEとリンクして“二重アップロード”を回避

  • Autodesk DocsTrimble Connect等のCDEとリンクし、保存先のモデルをNexusのWebビューアで確認。
  • 同じファイルを別保管しない運用で、混乱と容量を抑えます。

5:ユーザー&ライセンスの可視化と権限運用

  • 管理画面のユーザー一覧で、ライセンス利用状況を把握。
  • “Can log in(ログイン可否)”列でアクセス権を切り替え、入退社や外部協力会社のオン/オフボーディングを簡素化。

6:ダッシュボードとKPIで改善を定着

  • 未解決数、解決リードタイム、分野別トレンド等を可視化し、ボトルネックの把握に役立てます。
  • Power BIなど外部BIと連携したレポーティングで、経営・現場・PMが同じ指標で会話できます。

7:Zoom Listsで数量・属性を素早く抽出

  • ドラッグ&ドロップで数量拾い・属性表を構成。モデル更新に追随してリストも更新。
  • CSV出力やNexusへの公開で、調達・見積・品質監査に活かせます。

8:Smart Viewの色分けルールでQA/QC

  • 「耐火性能未入力」「階高不整合」などチェック観点を色分けルールとして定義。
  • 数秒で“どこを直すか”が見えるので、レビューの準備時間を短縮します。

9:Twinで“モデル中心”の文書・資産管理

  • 図面・仕様・O&M・保証書・点検記録をモデル要素にリンクして参照。
  • 引渡し後も、FMが3D上で位置・履歴・手順を確認でき、保守の定着に貢献します。

10:ヘルプセンターとAIサポートの活用術

  • 使い方やトラブルはヘルプセンターAIサポートアシスタントで自己解決を優先。
  • 検索キーワード例:「Smart Issue 自動」「IDS ルール作り方」「Can log in 権限」──手順にすばやく到達できます。

活用アイデア

  • 調整会議の短縮: 会議前にSmart Viewで“直す箇所”を色分け→Smart Issueへ集約→会議は意思決定に集中。
  • 権限の棚卸し: 月次でユーザー一覧を確認し、Can log inを見直し。外部協力会社のアクセスも明確に。
  • 品質ゲートの設定: 提出前チェックにIDS/Smart Viewを必須化し、“出戻りゼロ”を目指す。
  • 数量の再現性: Listsのテンプレを共通化し、見積や調達のばらつきを削減。
  • CDE一元化: モデル保管はCDE、調整はNexusに集約。二重管理を避け、誰もが同じモデルを見る。

まとめ

BIMcollabは、干渉・仕様・文書を一つの循環にまとめることで、“直すべき箇所がすぐ分かる”状態をつくります。 本記事の10項目をチェックリスト化し、プロジェクトの実務に落とし込むことで、調整のスピードと品質が安定します。

当ブログでは今後も様々な製品をさらに便利に使いこなすための情報を発信してまいります。
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