目次
はじめに
Aquaveo の配水ネットワーク可視化・分析プラットフォーム CityWater v2025.08 がリリースされました。今回のバージョンでは、セキュリティ/安定性の向上、マッピングと可視化の改善、より分かりやすいUI、検索性とページ速度の最適化、そして モデル互換性を高めるインポート検証が加わり、日常運用から導入初期の評価・受け入れまでを一段とスムーズにします。
CityWaterとは
CityWaterは、配水ネットワーク(EPANETモデル)をブラウザから可視化・参照・分析できる、チーム向けのクラウドソリューションです。配水事業体や自治体、コンサルティング企業において、地図ベースでの状況把握や「What-if」検討、計画立案の合意形成を支援します。
v2025.08の主な変更点(実装ポイント)
1:セキュリティ/安定性の強化
- コアフレームワークのアップグレードにより、パフォーマンス・セキュリティ・信頼性を向上。
2:マッピング/可視化(Azure Mapsへ移行)
- Bing MapsからAzure Mapsへ移行し、地図の安定性と将来性を強化。
- ワンクリックで表示状態を初期化できる「Clear Selection」ボタンを追加し、地図操作のやり直しを簡便化。
3:スマートでクリーンなUI
- レイヤー可視性の文脈制御により、作業中に必要な情報だけを表示。
- 用語の整理とマッププロパティの簡素化で、初めての利用者にも分かりやすい操作性を実現。
4:ナビゲーションとワークフローの高速化
- 主要ページに検索フィールドを追加し、目的の情報に素早く到達。
- ページ読込の最適化で、画面遷移と操作レスポンスを改善。
5:モデルインポート検証と互換性向上
- インポート時の自動検証により、よくある不整合を検知・案内し、モデル互換性を高めます。
活用アイデア
- 現行モデルの健全性チェック:既存のEPANETモデルを取り込み、インポート検証で不整合を洗い出し、改善点を棚卸し。
- 意思決定の迅速化:検索フィールドと高速表示を活かし、消火栓能力や圧力ゾーンなどの「よく聞かれる質問」に即応。
- トレーニングの短縮:整理されたUIと用語で、初学者の立ち上がりを加速。部門横断のレビューをオンラインで標準化。
- 運用安定化:地図基盤のAzure Maps移行により、長期運用での安定性と更新性を確保。
まとめ(導入の次の一手)
CityWater v2025.08は、表示の安定・操作の軽快さ・モデル互換性という“日々の使いやすさ”を底上げしました。
当ブログでは今後も様々な製品をさらに便利に使いこなすための情報を発信してまいります。
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