目次
はじめに
AG Grid 34.x では、フィルタや編集体験の向上に加え、時間軸データの集計を簡単にする 機能が多数追加されました。大規模データでも快適に操作できるUI改善も含まれます。
AG Gridとは
AG Gridは、WebアプリにExcelライクな表操作とBIレベルの分析機能を提供する JavaScriptデータグリッドです。React/Angular/Vue/TSに対応し、エンタープライズ向けの ピボットやサーバーサイド行モデルなどを備えます。
主なアップデート内容(34.x)
日付・時間の階層グルーピング
- 日/週/月/四半期/年などの単位で行をまとめられ、カスタム階層も定義可能。
- 時間軸の集計・ドリルダウンが直感的に。
新しいフィルタツールパネル
- UIを刷新し、条件の確認・調整がより分かりやすく。
- 一覧画面での検索性と保守性を向上。
セル編集のバリデーション
- 編集内容を適用前に検証して、誤入力のコミットを防止。
- 業務ルールに沿ったデータ品質を担保。
一括・バッチ編集
- Batch:複数セルの変更をコミット前にレビュー。
- Bulk:複数セルへ一度の操作で一括反映。
サーバーサイド行モデルの展開/折りたたみ
- 未ロード行を含むグループでも、一括で展開/折りたたみが可能。
- 大量データの探索ストレスを軽減。
操作性とUIの改善(クリップボード/行ドラッグ/外部ツールパネル)
- クリップボード:コンテキストメニューからの貼付や、範囲に合わせたExcel風の繰り返しに対応。
- 行ドラッグ:無効なドロップ先では「不可」アイコンを表示。テーマで上書き可能。
- 外部ツールパネル:小さなグリッド等で、ツールパネルをグリッド外コンテナに出せて省スペース。
活用アイデア
- 売上/在庫の“期間別集計”:月→四半期→年の階層でKPIを素早く俯瞰。
- 一括更新の安全運用:バリデーション+バッチ編集で“確認してから反映”。
- 大規模データの探索:SSRMの一括展開で必要な粒度に即アクセス。
- 省スペースなUI:外部ツールパネルでグリッドの可視領域を最大化。
アップデートの入手方法
- パッケージ更新:npm / yarn / pnpmでAG Gridを最新版に更新。
- 後方互換:33.xからのアップグレードはコード変更不要が基本。
- 詳細:最新のリリースノート/Changelogをご確認ください。
まとめ
34.xは、時間軸の分析・編集体験・大規模データの操作性を一段と強化しました。 現場の更新作業を安全・高速にしつつ、分析の深さも両立できます。ぜひアップデートして日々の運用を効率化してください。
当ブログでは今後も様々な製品をさらに便利に使いこなすための情報を発信してまいります。
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