IDA Proライセンスについて
IDA Proライセンスには有効期限はありません。いったんライセンスが付与されると、そのライセンスが未払い、違法コピー、 またはその他のライセンス違反のために取り消されない限り、ソフトウェアを使用することができます。 サポートやアップデートを受けることができる時間は限られており、最終的にはサポートプラン/アップグレードを通じて更新する必要があります。 最初にIDAライセンスを購入した際には、1年間のサポートとアップグレードが含まれています。
2020年5月にリリースされたIDA Pro 7.5では、IDA Starterの代わりにIDA Homeが導入されています。
IDA Proライセンスの種類
- Named Licenses
- 特定の個人にライセンスされています。 ライセンスは1人のユーザーに割り当てられ、ユーザーの所有する最大3台のコンピューター(例えばラップトップコンピューター、 および2台のデスクトップコンピューター)で利用可能です。 1人のエンドユーザーのみがソフトウェアを使用する場合は、企業や大学でも利用できます。
- Computer Licenses
- 特定のコンピュータに対するライセンスです。どなたでもそのPCで使用可能ですが、常時使用者は一人のみとなります。 この種類のライセンスは、物理的に人に縛られず、簡単にライセンスを再割り当てできるため、企業に適しています。
- Floating Licenses(network licenses)
- Floating Licenseは、一つの組織の無制限のコンピュータにインストールすることできます。 唯一の制限は、同時ユーザー数で、購入ライセンス数を超えてはいけません。 これを確実にするために、Floating Licenseはライセンス・マネージャを使用します。 管理者はライセンス・マネージャをダウンロードしてインストールする必要があります。 Floating Licenseは、ライセンスの使用状況を追跡するのに便利で、Computer Licenseよりも柔軟性があります。
ご注意:IDA Homeは、Named Licenseスキームの下でのみ提供され、年間サブスクリプションとして購入できます。 IDA Homeは、バージョン7.4で廃止されたIDA Starterに代わるものです。 アクティブなサポートライセンスを持つIDA Starterユーザーは、ライセンスを5つのIDA Homeライセンス (x86 / x64、ARM / ARM64、MIPS / MIPS64、PowerPC / PPC64、Motorola 68K / Coldfire)のいずれかに、またはIDA Proに無料で変更することが可能です。 法人のお客様のライセンスは自動的にIDA Proに変換されます。
Named Licenses | Computer Licenses | Floating Licenses | |
個人の利用 | |||
企業の利用 | |||
複数のユーザーによるシングルライセンスの使用 | (※1) | (※2) | (※3) |
複数のコンピューターにシングルライセンスのインストールが可能 | (※4) | (※5) | |
ライセンスの特定のエンドユーザへの紐づけ | (※1) | (※9) | (※9) |
複数のコピーを同時に実行可能 | (※6) | (※6) | (※6) |
ネットワーク接続が必要 | (※7) | ||
ハードウェアにロック | (※8) | ||
サポート期間 | 1年間 | 1年間 | 1年間 |
ドングルが必要 | |||
有効期限 | なし | なし | なし |
- Named Licenseは特定のユーザーに割り当てられ、そのユーザーだけが使用できます。 通常、サポート期間中に別のユーザーへのライセンスの再割り当てが可能です(最大年2回)。
- Computer Licenseは、ライセンスがインストールされているコンピュータまたは仮想コンピュータの任意のユーザーが使用できます
- Floating Licenseごとに1つのソフトウェアを同時に使用できます。
- ユーザーは自分のラップトップコンピューターと2台のデスクトップコンピューターにソフトウェアをインストールできます。 (他のユーザーがこれらのコンピューターでソフトウェアを使用しない限り)
- ソフトウェアは必要な数のコンピュータにインストールできます(同じ会社内)。
- 複数のコピーは一度に1台のコンピュータでのみ実行できます。
- ライセンスサーバーへの接続が必要。オフラインで作業するためのライセンスを借りることは可能です。
- ライセンスサーバーのみがロックされています。
- Computer LicenseとFloating Licenseには、通常ライセンスを管理する人の電子メールが割り当てられます。 サポート期間中に電子メールアドレスを更新することが可能です(最大年2回)
IDAエディションについて
IDAには2つのエディションがあります。どちらのエディションでも64ビットWindows、Linux、およびMac OS Xで利用可能です。
- IDA HOME
- IDA Homeには、下記5つのバージョンがあり、それぞれが一般的なプロセッサファミリの1つをサポートしています。
x86/x64, ARM/ARM64, MIPS/MIPS64, PowerPC/PPC64, Motorola 68K/Coldfire - IDA Professional
- 60以上のプロセッサ・ファミリをサポートし、64-bitファイル(Intel x86-64コードを含む)もサポートします。
IDAは、Windows XPおよび一般的な32bitシステムでは動作しませんが、 WinXPでのリモートデバッグは可能です。
WinDbgデバッガバックエンドのサポートは、 Windows版のみで利用可能となっておりますので、ご注意ください。
IDAエディションの比較
IDA Free、IDA Home、IDA Proの主な違いは下記のとおりです。
IDA Free | IDA Home | IDA Pro | |
サポートされるプロセッサ | x86/x64 | x86/x64 ARM/ARM64 MIPS/MIPS64 PowerPC/PPC64 Motorola 68K/Coldfire いずれかを選択 |
68ファミリ+ SDK / IDAPythonを介したカスタム |
64bitファイルの分析 | |||
デバッガ | x86/x64ローカルのみ(同マシーン) | ローカル+ GDBリモートデバッガ | ローカル+リモート |
ファイルフォーマット | PE, ELF, Mach-O | プロセッサー固有のフォーマット | 45以上+ SDK/IDAPythonを介したカスタム |
デコンパイラのアドオン利用 (追加購入) |
x86, x64, ARM, ARM64, PPC, PPC64, MIPS | ||
永久ライセンス | |||
商用利用可 | |||
フローティングライセンスが利用可能 | |||
Pythonスクリプト | |||
ヘッドレス/バッチ分析 | |||
テキスト(ターミナル)UI | |||
C++ SDK | |||
Lumina関数データベースへのアクセス |
Decompilerに関する注意
Decompilerは6つのプラットフォームでご利用いただけます。:x86、x64、ARM32、ARM64、PowerPC、PowerPC64
x64、ARM64、PowerPCおよびPowerPC 64の逆コンパイラはIDA Professionalのみで実行することができ、 x86とARM32の逆コンパイラは、IDA StarterやIDA Professionalの両方で実行することができます。
Decompilerには、制限事項がありますので、ご購入の前にこちらをご確認ください。